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トルコがアルメニア接近策 宮崎正弘
トルコ大統領が唐突にアルメニアを訪問。憎悪が消え協調が生まれる試金石となるか?

トルコといえば近東で最大の親日国家。そのトルコのギュル大統領がアルメニアを訪問するという国際政治上の珍事が起きた。ギュル大統領は、この六月にも日本を公式訪問したばかり、元首相、外相経験で政治力豊かな人物である。

サッカー試合の観戦を名目にギュル大統領は9月6日、アルメニアの首都、エレバンを訪問し、サルキシャン大統領と会談した。

両国は91年以来、国交を断絶してきた。

最大の争点は第一次大戦中、トルコがまだオスマントルコの時代、アルメニア人の「大虐殺」をめぐって、お互いが批判合戦を展開してきたからで、アルメニアは30万から50万人が虐殺されたと主張し、トルコは「大げさすぎる」と反論してきた。

アルメニアとトルコは冷戦終了後のナゴルノカラボフ紛争でも対立し、トルコ側の国境を閉じていた。もちろんトルコ大統領のアルメニア訪問は初めてのことである。

ここへきて突然の氷解ムードは、お互いが国内政治事情を抱えており、4月に就任したばかりのアルメニアのサルキシャン大統領はサッカーを大儀に掲げてギュル大統領を招待したのだ。

「サッカー試合そのもの2対1でトルコの勝利に終わったが、会場では、防弾ガラスの特別室でギュル大統領が試合を観戦し、幾多のボディガードが囲んでいた。 

試合の最中にはアルメニア・ファンから激しいブーイングにあった。またギュル大統領がとおる沿道には数百の抗議デモがアルメニア国旗を振ってトルコを非難した」(AFP、時事)。

ギュル大統領は記者会見で、「この訪問が両国関係の進展につながることを期待する」と表明。サルキシャン大統領も「2国間の問題が次の世代に持ち越されないよう、政治的な意思が大切である」とした。

しかし握手する両人の写真をみても、なんだかぎこちない。トルコ側は十月14日にアンカラで開催予定のサッカー試合に返礼としてサルキシャン大統領を招待したが、返事はなかった。

トルコの与党「公正発展党(AKP、イスラム教)のエルドアン首相は、最近、シリアとイスラエルの和平仲介に乗り出している。同党はトルコが国是とする世俗宗教に懐疑的で、ややイスラム原理主義に近いが、国際協調路線の堅持には変わりがない。

トルコが希望するEU加盟交渉の最大の障害であるキプロス問題、ならびにアルメニアとの確執をすこしでもステップダウンできれば、EU加盟への大きな前提が開けるため、国際協調に必死なのである。

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| 宮崎正弘 | 09:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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