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世界平和の精神が置き去りにされた 丸山公紀
例によって、北京五輪開会式の模様を見たが、過去の開会式でこれほど国家意識の発揚のためのセレモニーがあったかと思うほどの大かがりな内容のものであった。

中国の歴史を絵巻物にたとえ、時代ごとに世界に与えたエポックを何千人という大動員した出演者がコスチュームを変え、照明の色によって色鮮やかな演舞がなされたわけであるが、その鮮やかさに圧倒された。

しかしいったん、消灯したかとう思うともまた違う場面となるなど、これでもかこれでもかと繰り返し、中国が世界にこんなに影響を与えているのだということをこの場の観客と全世界にみせつけようとする意図が、ありありとわかり、少々、食傷気味となった。

途中で、平和の象徴の鳩がメーンスタジアム一杯に形付けられ、翼が羽ばたく場面や、世界各国の子供たちの笑い顔写真が広がる部分があるが、この願いが中国政府の願いであるのか、首を傾げたくなる部分があった。

国内の他民族に対する人権弾圧政策、年々増強されていく軍事力の増大、そして、開会式と同時に南オセチアを巡って、ロシアとグルジアが本格的な交戦に突入し、いつ大規模な戦争に発展しないとも限らないなど、今、目の前に広がっている鳩の姿は、やはり、その精神が置き去りにされ、演出効果のクライマックスにしか利用されていないのではないかと鼻白む思いを抱いたのは、小生一人ではあるまい。

それにしても五輪の中心はなんといっても各国代表選手団であるにもかかわらず、数時間してようやく、選手団の入場となったが、おそらくテレビの前で開会式全てを見ている人は皆無であろう。

国家の威信をかけた開会式であるが、政府は一体、国民の生活をなおざりにしてこのプロジェクトにどの位の国家予算を投入しているのだろうか。

一方で、四川省大地震の被害の復興はなかなか進むことなく、未だに遺体さえ助け出されていない状態が続いたり、ウイグルでテロの動きが伝えられたり、都市部と農村部の生活格差が解消されない中国社会、その光と影があまりに違う中国の矛盾を抱えたままの北京五輪、それにもかかわらず五輪を敢行するこの国は、五輪後に明確な青写真を持っていることは確かだ。

世界はそのことを知悉した上での五輪であることを認識することが必要だ。
        
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