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澄んだ星空にスパイ衛星 古沢襄
愛犬バロンが何を勘違いしたのか夜中の三時半に起こされた。二階の廊下の窓は網戸にして開けてあるが、夜中でも寒くなくなった。夜空に星が輝いている。本ばかり読んでいると近眼になるので、時折、星空をみた方がいいと子供の頃に教えられた。

横浜に十八年住んだが、星空をみた経験がない。空気が澄んでいないと美しい星空が眺められない。それが利根川を渡ったこの地に住んで十五年経ったが、よく星空をみるようになった。都心と温度差が二度はある。空気が澄んでいる。

ロマンチックとは縁がない私なので、星空を見ながら世界の”偵察衛星”のことを考えてしまう。”スパイ衛星”ともいう。軍事目的の人工衛星だから、宇宙空間から地上・海上を見下ろして、敵戦略目標の動きや活動状況・位置を画像情報として入手する。

未来の戦争では偵察部隊や斥候部隊の必要なくなるとアメリカの雑誌に出ていた。偵察衛星の画像データをほぼリアルタイムに入手して、個々の戦闘現場での作戦立案に使われるというわけだ。

テレビ・ゲームの様だと半信半疑でいたが、イラク戦争ではまさしく”偵察衛星”が大活躍している。いずれは最前線の兵士の一人ひとりにまで専用端末で、リアルタイムの情報が届けられるそうだ。

だが、行き過ぎた近代化軍隊は、コスト高で破綻するのではないか。だいたい”偵察衛星”そのものがカネがかかる。冷戦時代のアイク政権下でアメリカの”スパイ衛星”を立ち上げ、ソ連も追従した。コストを考えていたら戦争に負けるという軍事優先論が米ソを覆った時代である。

専門家によると地上の目標物を鮮明にとらえるために、”スパイ衛星”は他の衛星よりも地上に近い低軌道を飛ぶ必要がある。あまり低くなると大気圏に落下するから、小型ロケットの噴射によって軌道を修正する技術も必要になる。

アメリカのKH(キーホール)最新型衛星は、500km-600kmの通常の軌道高度から、必要に応じて150kmまで降りてきて撮影を行なっているという。この衛星の解像度は世界最高レベルに達している。こんな高性能の”偵察衛星”を持てる国は、アメリカぐらいしかないであろう。

そのアメリカですら”偵察衛星”は予算の制約で、新規開発を控えている。カネがかかるので、現用の”偵察衛星”を更新期限を過ぎてもギリギリまで使っているという。カネがかかる”偵察衛星”だから、ロシアは早々と開発競争から脱落した。中国は”偵察衛星”を破壊するミサイル技術をむしろ進めている。比較的、地上に近い低軌道を飛ぶ”偵察衛星”だから、破壊技術にはカネがかからない。

軍事目的の”偵察衛星”だが、戦争放棄の日本では”情報収集衛星 (IGS)” として、2003年3月に打ち上げを開始した。現在運用中の衛星は、解像度1m級の光学衛星二機と合成開口レーダ衛星二機の計四機。安全保障だけでなく大規模災害等への対応に備えるという目的を付け加えて「多目的な情報を収集する衛星」と銘打っている。

2006年7月5日の北朝鮮によるミサイル発射実験では、アメリカの”偵察衛星”とともに日本の”情報収集衛星 ”も追尾偵察を行って一定の成果を出した模様だが、軍事機密に当たるので公表されていない。

日本の”情報収集衛星 ”については、中国や北朝鮮、韓国が、その技術水準を注目しているという。「四基の”偵察衛星”によって一日に一回地球の全域を撮影できるようになる。これによりとりわけ北朝鮮など韓半島(朝鮮半島)や中国の軍事施設などを詳しく監視できる」と韓国の朝鮮日報が報じたこともあった。

「日本の”偵察衛星”は地球の南北両極を通過する地上400キロから600キロの低い軌道を回りながら地上一メートルの大きさの物体も識別できる。これは地上の車両がトラックか乗用車かを区別できる性能」「日本は2009年には現在の一メートルの大きさを識別できる性能から、60センチにまで解像度(アメリカは10センチ)を上げ、監視対象を様々な角度から観測可能な、制御能力を大幅に向上させた新型の偵察衛星も打ち上げる計画」と他国の方が、日本の”情報収集衛星 ”に詳しい。

もっとも防衛省は「北朝鮮を常時監視するには四機では足りなくて,十六機以上が必要だ」という。これだけでも単純計算でコストは一兆円近くまで膨れ上がってしまうから高嶺の花であろう。

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