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中国の新ナショナリズム 宮崎正弘
「北京五輪を虐殺競技会と呼ぼう」と書いた『ボストン・グロープ』が論評。新中華思想は毛沢東思想、マルクス主義に代替できるのか?

ボストンを根城の進歩主義リベラル派の代表的な意見を吐くのは老舗『ボストン・グロープ』紙だ。

NYタイムズより、やや過激な左翼でもある。しかし人権擁護、法治に関して、自由主義の強い味方でもある。

ボストングローブ紙は社説に書いた。「中国に新しいナショナリズムが勃興した」と(21日社説)。

この論議の一番重要なる部分は「新中華思想は毛沢東思想、マルクス主義に代替できるのか?」という設問である。

同紙の社説をやや意訳すると、「中国の『ベスト&ブライテスト』らが、新ナショナリズムに寄りかかって、中国の統治者の信条に近接した病的な主張をしながらも、天安門の過去を、これで消し去ろうとする権力側とどう折り合えるか。このナショナリズムは、1936年ヒトラーのベルリン五輪に際しておこなわれた病的なナショナリズムに似ており、逆に新ナショナリズムの興隆を恐れる北京がネットの規制に乗り出している」。

在米留学生のなかには少数のチベット人留学生とこれを支持するアメリカ人学生らが、北京の国威発揚を中華ナショナリズムと結びつけて五輪擁護を展開する圧倒的な中国人留学生と対立し、キャンパスのなかでも中国人はみごとに分裂している(日本も欧米もそうだが)。
 
そして両方の話し合いを求め、仲介役を買って出たデューク大学留学の女性学生に対してネット上での破壊的非難(「おまえは売国奴」、「売春婦め」、「おまえの墓を暴いて骨を一万個にばらしてやる」とかの脅迫メール)が集中し、親たちは中国国内で身を隠した)。これが中華思想の変形とみるわけだ。

毛沢東とマルクスをいまも信条としている中国の統治者は、この激しいナショナリズムを新しい統治の道具に切り替えるか?

もしそうなれば、次はヒトラーがそうしたようにチベット、ウィグルへの徹底的な血の弾圧を強化し、台湾への侵攻の牙を研ぐ。尖閣諸島から沖縄へのパラノイア的な領土野心もしかり。

しかし中国のナショナリズムとは、所詮、阿片戦争と義和団に代弁されるように、病的に一時期燃えるだけの現象的なものでしかなく、いずれ政治の道具として利用されるだろう。『中華思想』に新と旧はない。

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| 宮崎正弘 | 16:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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