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良識の府はいずこ 古沢襄
”壊し屋・小沢一郎”の面目が躍如たる国会の混乱ぶりである。”良識の府”といわれた参院が、与野党の政争の場と化した。ねじれ国会なんていうものではない。国の基本政策である外交・防衛政策や国民経済に大きな影響を持つ日銀総裁の人事までが、政争の具に使われている。

国会は衆院優位の原則で成り立つ。何故、衆院が参院より優位なのか?それは衆院議員の任期が決められているが、常時、解散・総選挙が出来るからだ。それだけ国民の”民意”が反映しやすい。

衆院は”常在戦場”といわれてきた。それだけに政争が激しくなる。

参院は当選すれば六年間も議員の地位が保証され、途中で参院解散・選挙がない。「十年ひと昔」といわれたものだが、今は三年でひと昔といわれる位、スピードの世の中である。このために半数改選の制度を導入している。三年に一度は民意を問うことが出来る知恵を参院制度の導入で先人は働かせている。

しかし参院の存在意義があるのは、政争の場となり安い衆院とは違った役割を期待してのことである。民意を問うだけなら”一院制度”の方が分かり安い。直接民主主義で表される民意が時には正しくないこともあり得る。ヒトラーの独裁は選挙という民意で生まれた例がある。

参院制度は民意とは別の識者の良識が期待されている。衆院の政争から離れた存在を確立するために松野参院議長や河野参院議長が努力した歴史を持っている。緑風会もそれを目指していた。だが現状はその理想とはほど遠い。

今では参院の方が政争の場と化している。日銀総裁の人事までが与野党対決の具となった。ただ、この騒動は必ずしも単純な対決図式だけでは計れない。

当初は小沢代表も鳩山幹事長も武藤日銀副総裁の昇格人事にかなり幅がある態度で臨んでいた。積極的に総裁人事を政争の具にする意図はなかったと思われた。

むしろ民主党内で武藤人事を認めない態度が鮮明だったのは、小沢氏と政治スタンスが異なる仙谷由人(国会同意人事検討小委員長)だった。反武藤の仙谷氏は小泉改革路線の強烈な批判者。

政略上の反対なら妥協の余地がある。政策上の反対なら足して二で割る妥協は成り立たない。単なる政争でないところにこの問題の難しさがある。民主党は仙谷氏のリードによって反対の態度をさらに硬化している。

福田首相は小沢代表との党首会談で局面打開を図りたいと思っているようだが、事はそれほど簡単ではない。求心力にかげりをみせている小沢氏が、仙谷氏を押さえ込む余地があるだろうか。むしろ仙谷氏に乗って与党を追い込む腹ではないか。かくて良識の府はますます遠ざかり、エンドレスの政争が激しさを増す様相となった。

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