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今こそ食糧・エネルギー安保を 古沢襄
貿易立国を目指した日本は、原材料を輸入し、加工して輸出する道をひた走ってきた。そこで得た利益で、食糧もエネルギー資源も輸入に頼る・・・これに成功して世界第二の経済大国とまで言われるようになった。

食糧もエネルギー資源も安く手に入るうちはいい。国内で生産するよりは、安い輸入に依存する経済合理主義が幅をきかせた。コストが高くつく日本農業は休耕田が相次ぎ、農家には補償手当がバラまかれた。

貿易立国は工業立国と裏腹の関係にある。太平洋ベルト地帯に密集した工場の若年労働者を確保するために農村地帯から中卒者は”金の卵”ともて囃されて、集団列車で大都市圏に送り込まれた。その金の卵は定年期を迎えて、帰るべき農村は荒廃しているから、都会の片隅で不安な毎日を送っている。

バブル崩壊後の日本は、右肩あがりの経済成長がストップした。十年に及ぶ深刻な不況で国民生活は前途に”不安”という壁が立ち塞がっている。輸入に頼ってきた食糧もエネルギー資源も国際的な価格の急騰でカネさえ出せば、何でも手に入る時代は去ろうとしている。

毒ギョウザの事件もさることながら、日本が直面している構造的な経済環境が様変わりしたことの方が重要である。それでも高度経済成長の夢を求めるのは、時代の変化に背を向けることでしかない。

私たちは原油価格が一バーレル当たり20ドル以下の時代を経験している。それが30ドルになったと大騒ぎしたものだ。それが100ドルを超えている。輸入石炭の価格も三倍増。

国内生産を犠牲にして輸入に依存したツケが回ってきている。新潟では国内石油の確保のために海上掘削の試作櫓を五十億円かけてやろうとしている。将来の国際価格の上昇を予測することがあったら、経済事情が良い時期に着手すべきであった。それがエネルギー安保というものである。

食糧安保についても同じことがいえる。農家を補助金漬けにしてきたのは間違っている。争って中国の食糧生産に依存して、日本の農村を放置してきた結果が、食の安全にまで及んでいる。

経済成長で一本槍の施策は思い切って変革する必要がある。拡大につぐ拡大だけでは、この国は成り立たない。思い切って身をかがめ、身に丈に合った国家造りを志向する発想の転換が求められる。

消費は美徳、飽食は当たり前で、街に食べ残しのゴミが溢れ、使い捨ての器具が放置されるのは、異常なことである。贅沢は敵だとはいわない。しかしものを大切にする心を失った国家は、歴史が示すように亡国の坂を転げ落ちる。

その物差しの誤りに気がつけば、この国は立ち直る。その岐路に立たされていると国民は早く気がつくべきであろう。

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