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米国と日本の北朝鮮観の違い 古沢襄
日本人は時折、米国の勝手な振る舞いに当惑する。アジアでもっとも緊密な関係にある同盟国なのに、頭越しに中国や北朝鮮と手を結んで、日本は孤立感すら味わうことが再三再四起こっている。

岸・ニクソンの蜜月といわれながら、実弟の佐藤首相の時には歴史的なニクソン訪中が直前まで日本には通告がなかった。まったく蚊帳の外に置かれている。それに較べれば小泉・ブッシュの蜜月時代には、同盟国としての関係はマシな方だった。

しかし小泉後継である安倍内閣になってからは、同じブッシュ政権の下で、日本がもっとも重視する拉致問題をよそにして、米朝和解に突き進んでいる。ヒル国務次官補に至っては、日本の外務省を無視する振る舞いすら目立つようになった。

北朝鮮問題に関する米国と日本のスタンスは明らかに違うと思わざるを得ない。

独断と偏見で言わせて貰えば、北朝鮮を中東和平の道具とみて、米国は利用する気でいるのではないか。これは当たらずといえども、遠からずであろう。

米国にとって最大の外交課題は中東和平にある。これは共和党政権だろうと民主党政権だろうと変わりない。米軍の増派によってイラク情勢は沈静化しつつあるが、イラン、シリア、アフガン、パキスタン情勢は極めて流動的。イスラエルがシリアやイランを越境攻撃する危険性すらある。

北朝鮮という問題児の頭を撫でて、曲がりなりにも大人しくさせれば、可能なかぎり恩恵を与え、イランに見せつけることを米国は考えているのであろう。アジアにおけるリビアのカダフイ大佐を作る気でいる。

イランが言うことを聞かなければ武力攻撃も辞さないという”アメとムチ”の政策だが、北朝鮮に対する融和政策は、この一点に尽きる。

ひるがえって日本は北朝鮮の二百基のノドン・ミサイルの脅威に曝されている。中東の原油に依存する日本だが、正直にいえばイラン、シリア、アフガン、パキスタン情勢は”対岸の火”に等しい。北朝鮮こそ問題なのである。金正日総書記をアジアのカダフイ大佐に育てることなどは考えられない。

だが日本は自力で、この国を守る力はない。あくまで米国頼みの他力本願である。日本がイスラエルのように核保有国であれば、米国も日本を無視した行動はとれないであろう。何年か経てば日本の核武装論が出てくる気がする。キッシンジャーは、それを一番怖れている。

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