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かくも軽き日本の存在!(2) 宮崎正弘
▲国際化という美名のもとで日本破壊が進んでいた
日本的経営が古きよき日本の伝統を守り、忠誠心をはぐくんで日本を強くした。それが徹底的に破壊された。壊したのは道徳教育の不在? 日教組教育? いや、おそらく主因はグローバリズムの攻勢と日本人の油断であろう。

もともとグローバリズムは日本人が咀嚼不能な考え方だった。

市場原理至上主義が日本的経営を破砕し、競争心のない日本人が慌てふためく間に、日本企業の「コクサイカ」が進み、果てしなき泥沼にはまり込んだ。個を前提としない国際化は、無国籍な、ロボットのような日本人を大量に育ててしまった。

日本独自の系列という経営風土は、グローバルスタンダートという名のアメリカの規則に当てはまらず、あたかも「悪」とされ、健全経営の銀行まで破綻に追い込まれたのも、グローバルスタンダードのBIS規制だった。

日本の経済力を弱めるためにプラザ合意をおしつけ、ローカルコンテンツ法を押し付け、それでもだめとなると年次改善要求の連発。同時に在米の大和銀行を意図的に手入れし、S&Pなどを使って日本の金融企業の社債格づけを劇的に下げさせた。

これで日本の金融機関は国際競争力を失った。

さらにはアメリカ的な方向への商法改正により乱暴なM&Aが解禁され、ヘッジファンド、三角合併が日本を蝕み、地方都市の商店街を廃墟と化し、所得格差を広げ、一方では悪しき平等主義に支えられた医療保険年金などの諸制度、祝祭日の乱発などによって、日本人ははたらく生き甲斐さえ喪失させつつある。

冒頭に紹介した李鵬の予測は悲しいほどに当たるのである。

いま、全国に出現したワーキング・プアのおびただしさを見よ!英誌『エコノミスト』(1月5日号)は、日本での特色だった「終身雇用、年功序列」が壊れ、正社員が80年代の80%から2003年ごろ70%を割り込み、いまや65%ほどしかなく、対照的にパートタイム(派遣社員を含む)が80年代の10%台から、いまや40%に迫る勢いにあると警告している。

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