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中国に気を使う日本 古沢襄
ダライ・ラマ14世・・・1989年にノーベル平和賞を受賞した。チベットの観音菩薩の化身として、今でも民衆の信仰の対象となっている。

1950年人民解放軍がチベットに進駐しチベットの解放を行ったが、カムパ族などが独立を求めて抵抗運動を続けている。毛沢東時代にはダライ・ラマ14世を全国人民代表大会常務委員会副委員長に任命する融和策をとったが、独立運動が激しくなるにつれて、中国は融和策から厳しい治安統制を強化する方針に転換した。

この裏にはアメリカやイギリスがチベットの独立運動を支援する国際政治の力の衝突が背景にある。中国による監禁を怖れたダライ・ラマ14世は、1959年、ヒマラヤ山脈を超えてインドに政治亡命。

それからのダライ・ラマ14世の活動は、、チベットの高度な自治権を主張し、中国のチベット人への人権侵害への批判する世界各国に対する訴えの行脚となった。ことしに入ってもドイツのメルケル首相やブッシュ米大統領ら各国首脳と会談を重ねている。

「一つの中国」を掲げている中国にしてみれば、ダライ・ラマ14世の行動は宗教を逸脱した政治行動と映り、ダライ・ラマ14世が訪問した各国政府へ対して外交ルートを通じて抗議することを繰り返している。

今回、中国が米空母キティホークの香港入港を拒否し、さらには新年休暇に香港への寄港を予定していた米フリゲート艦も入港を拒否した背景の一つは、ブッシュ米大統領がダライ・ラマ14世と会談したことにあるといわれる。

ダライ・ラマ14世は日本にも度々訪れ、宗教界や政界の人たちと親しく会っているが、歴代首相は面会を避けてきた。これについてダライ・ラマ14世は「日本の首相が私に会わないのは当然だと思う。私との会談は敏感な問題だ。そのことを理解しており、私にとって不都合なことは一切なく、全く問題はない」と言っている。

十一月二十三日に来日したダライ・ラマ14世は、民主党の鳩山幹事長と会談している。ダライ・ラマ14世は「独立は求めていない。(高度な自治を求めて)右手を中国政府に差し出しているが、何も得られていない。だから左手で日本などに助けを求めている」と述べたという。

鳩山氏は「右手が満たされるまで、左手を力強くサポートさせていただく」と述べた。ただ六日に迫った小沢代表の1000人訪中団のことがあるので、鳩山氏はダライ・ラマ14世との会談は「一議員の立場で臨んだ」と付け加えることを忘れなかった。

小沢代表の女房役である鳩山幹事長が、チベットの自治回復に積極的に賛同したとなれば、小沢訪中団は北京で冷たい扱いを受ける。「田中角栄先生乃弟子、小沢一郎先生熱烈歓迎!」という中国の歓迎ムードに水をさしたくない配慮があったのであろう。

チベットの自由を求める非暴力の活動が認められてノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマ14世に会うことで、これほど日本は気を使っている。ドイツのメルケル首相は、ダライ・ラマ14世と会談して、臆することなく訪中して中国首脳と会談をおこなったのだが・・・。

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