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台湾の対中国投資は世界最大規模 宮崎正弘
これは狂気の大胆さか、目先の利益に視野狭窄になった結果か?台湾の対中国投資は世界最大規模。国内産業の空洞化、失業率の大膨張

先月、台湾に四日間滞在して、町の風景を眺めたときに、ちょっと異様な空気を感じた。淡水から金山にかけて、所用でタクシーを雇ってドライブしたが、マンション群の空洞が目立った。一時好評を博した淡水の別荘マンションに売れ残りが多発している。

「えっ?」と驚きの声をあげた。無数に展開されていた工場敷地が、のきなみ空き地、もしくは廃屋と化しているのである。工場で稼働しているのはセメント工場くらいしかない。

淡水で老人ホームにいる知人を見舞ったあと、海岸線を桃園国際空港へ急いだ。いつもの高速道路ではなく、このルートは田舎道、工場がもっと多かったように思う。閑散としている印象を受けた。国内産業の空洞化が、これほど凄惨な状態になっているとは「想定外」の出来事である。

11月26日付け『自由時報』を読んで得心ができた。

以下、比較表を掲げてみる。対中投資の国別一覧である。

国名  対中投資金額    当該国のGDP    対中投資のGDP比率
〜〜  〜〜〜〜〜〜    〜〜〜〜      〜〜〜〜〜〜〜〜〜
台湾  60・6億ドル    3459億ドル      1・74%
韓国  51・7       7931         0・65%
日本  65・3      4兆5713億ドル     0・14
ドイツ 15・0      2兆7973        0・05
米国  30・6     12兆4857        0・02%
(原典 台湾投資審査委員会、2005年単年度統計。自由時報07年11月26日付け) 


この比較を一瞥しただけでも、台湾の対中投資は米国の87倍、日本の12倍!

ところが、台湾から中国への投資は、法律の上限枠があるため、香港の現地法人経由あるいは米国子会社、欧州現地法人などから、第三国を装って中国へ向かっている分をまったく含めていない。

米国議会報告書『米中経済安全保障レポート』によれば、台湾からの中国投資はすくなくとも、過去の累計で1800億ドルを超えているだろう、と推計している。

▼本当のところ、幾ら投資したのか誰もわからない
実態はもっと深刻である。というのは地下銀行を経由する投資や、直接外貨を持ち込む少額の投資(たとえば珈琲店、ラーメン餃子店開業資金など)の合計が含まれていないからだ。

これらを総合すると、少なく見積もっても台湾から中国への投資は3000億ドル(累積の投資金額が台湾GDPの86%になる)と筆者はみているが、黄文雄氏は「いや、5000億ドルはある」と言う。

台北滞在中に、開かれたシンポジウムで台湾の経済学者が「台湾からの対中投資はDGPの90%もある!」と警告を発していたが、なるほど過去の累計合計を対GDPの単年度に比較させると、そうなる(この比較方法は単年度に多年度累計をしているので、統計学的に意味がないが)。。

いずれにせよ、ルビコン川を越えて敵(であるはず)の懐深くにまで飛び込んでしまった台湾の実業界は、もはや取り返しのつかない地点にまで行ってしまった。台湾国内産業の空洞化、大学卒エンジニアの就職先は、中国にしかない!

李登輝前総統はかねてから、過度の対中投資は、やがて中国の人質化してしまうと強い懸念を表明されていたが、いまの台湾経済の危機は、その警告の予測をさえ越えてしまった。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)
| 宮崎正弘 | 06:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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