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これが「小沢流」だ 花岡信昭
長い間、小沢一郎という政治家を見てきたが、驚かされたのは何度目になるだろうか。「壊し屋」とか「自爆」とか、いろいろ批判が飛び交っているが、そうした次元でははかれないのが「小沢流」である。

記者会見を聞いていると、まさに小沢氏ならではの政局観、政治手法が満ち溢れており、こちらには妙に納得させるものがあった。

マスコミ批判はいただけなかったが、実は、この種のことはこれまでもあった。現役時代は「けさの見出しはいったいどういうことなんだよ」という電話で起こされたりもした。

今回のケースでは、大連立を自分から呼びかけたという点は徹底して否定しておかなくてはならなかったのであろう。本当のところは分からないが、ここまで徹底したマスコミ批判をやっておけば、「発案者は小沢」の観測を打ち消すことはできる。

記者会見の内容は小沢氏なりにスジが通っている。最もなるほどと思わせたのは、民主党の現状に関するくだりだ。

 「民主党は若い政党」
 「政権担当能力がいろいろいわれてきた」
 「次期衆院総選挙もきわめて厳しい状況にある」

その現状認識は納得できる。「衆参ねじれ」にどう対応していくか、その説明もスジが通っていた。

 「国民に約束したことを実現するのが政治」
 「協議によって実現できるのなら大変いいことだ」
 「政策を実現するのが政治。それができないなら政治の意味がない」

すべて正論である。

福田首相との会談で大連立を打診され、党に持ち帰ったが、役員会で完全に拒否された。これは代表不信任と同じだから、辞任する・・・この理由も完璧なまでにスジが通っている。

大連立への参画、政権交代可能な2大政党の2つのテーマについて、「矛盾しない」と言い切ったあたりも、小沢氏の面目躍如たるところがある。

つまりは、大連立に参画することで民主党にも政権担当能力があることを証明し、その後、2大政党時代に向かっての一大決戦に臨む、ということだろう。

われわれは、この臨時国会で福田政権を追い詰め、あわよくば年内解散、遅くも来春の解散を目指していくものと思い込んでいた。小沢氏も参院選大勝直後にはそういう考えだったのだろうが、このまま進んでも衆院選勝利はおぼつかず、時間が必要だという判断に至ったのではないか。それが大転換の背景だろう。

だが、民主党の幹部陣には小沢氏の政治手法が理解できなかったらしい。党首会談後の役員会で全面否認された小沢氏は、憤然として席を立ったという。

「政策協議も認めないというのだから」という言い方に、その心境があらわれている。

大連立の材料は自衛隊の海外派遣をめぐる政策転換であった。小沢氏にいわせると、これまでの政府の方針の大転換であり、憲法解釈の変更を意味する重みがあったということになる。

「自衛隊の海外派遣は国連決議が認めたものに限る」という内容の恒久法ができるのだとすれば、これは確かに大転換である。

国連決議があるものなら、自衛隊は海外で武力行使もできるということを意味するからだ。小沢氏ならずとも、ここは賭けて見ようという気にさせるではないか。

社民党や共産党などが「参院選で示された民意は自公政権打倒。その民意に反する」などと相変わらず建前だけのものいいをしているが、これは考慮に値しない。

小沢氏の「ねじれの結果、政策が実現できない。政策実現が政治」という主張のほうがはるかに民意に沿うものだ。

たしかに民主党内には、衆院選で勝ち抜いて一気に政権奪取を、という声が満ちていた。参院選大勝の勢いがその背景にあった。

だが、現実には、自民党は現職50人が落選しても過半数を維持できるが、民主党は倍増させても過半数に追いつかないのだ。小選挙区制を軸とする選挙システムは思わぬ結果を生むことがあるのだが、参院選圧勝の要因となった「敵失」(年金、政治とカネ、閣僚の失言ラッシュ)も、かなり薄らいできている。

そうした情勢変化を民主党幹部はどこまで厳粛に見据えていたか。

いずれにしろ、民主党は一転して厳しい局面に立たされた。まさか、大連立受け入れで小沢氏の辞意撤回をはかるといった展開はないだろう。もし、あったら、それはそれですごい政治攻防ということになるのだが。

次の代表を選ばなくてはならないが、小沢氏を中心とする勢力の離党、新党結成という展開にならない場合、岡田克也氏が最有力と見る。

「小沢新党」ができて、自公政権との「中連立」「小連立」となったら、それはそれで意味のある展開だ。問題は参院で新勢力が過半数に達するためには15人程度の離党が必要になる点だ。そうでなければ、「ねじれ」は解消しない。(「花岡信昭メールマガジン 」より)
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