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アフリカ大陸は“中国の裏庭”? 宮崎正弘
中国工商銀行が56億ドル(6200億円)の巨大投資を南ア「スタンダード銀行」へ。中国工商銀行は時価発行総額(3300億ドル)で、いまやシティグループを抜き去り世界最大級。それが南ア最大の有力銀行「スタンダード銀行」の株式20%取得を決めた。

同行は南ア国内に713の支店網、アフリカ全土にもナイジェリア、ケニアなど十八カ国に支店もしくは現地法人。さらにアルゼンチン、台湾など海外21ヶ国に支店、現地法人、駐在員事務所がある。

アパルトヘイト政策を撤廃して(1994年)、欧米の経済制裁から解き放たれ、ようやく普通選挙が行われ、マンデラ→ムベキと黒人政権が統治する南アは、アフリカ最大の経済大国にして資源大国。

ボタ白人政権のときまで、南アは核武装もしていた。金鉱などにオランダと英国の利権が残り、化学産業から、兵器産業。金融も西側並みのサービスがあり、嘗てはインド商人が金融と商業を席巻、ここへ台湾華僑が雪崩をうって、商圏を拡大してきた。

中国工商銀行の56億ドルもの投資は、94年以来最大のものとなる。これは「アフリカへの中国の野心の劇的なシグナルである」(英紙フィナンシャルタイムズ、10月25日付け)。

中国がアフリカへ本格的に進出したのは資源絡みだ。いまやアフリカ55ヶ国に、な、なんと200万人もの中国人が住み着き、また中国のアフリカへの投資は年間100−150億ドルに達している。アフリカの角といわれるソマリア、ジブチなどにも、今後五年間で250億ドル投資をぶち揚げている。

援助も天文学的で、スーダン、アンゴラ、ケニア、エチオピアなど資源リッチの国には集中的な資源関連インフラ建設のための援助がなされている。中国がアフリカ全土に広げた大使館の数は46ヶ国(ちなみに日本は22ヶ国)。

▼エジプト、ナイジェリアとも巨大投資に合意
先月末には、エジプトとのあいだで、経済特区(五キロ平方)の建設に合意、中国はここに25億ドルの投資を決めている。エジプトにも最近海底油田が見つかっている。

また「中国開発銀行」は、ナイジェリアのUBA(アフリカ・ユナイテッド銀行)に触手をのばし、株式取得の話し合いが合意に達しつつある。

為替取引で世界的に遅れをとってきた中国の銀行が、いきなりビジネスネットワークを広げる手段は、てっとりばやく株式を取得し、取締役会に中国人を送り込むことである。

さて中国工商銀行である。これは中国の国有銀行であり、南アの有力銀行への投資は、国家意思であり、基本的には中国の世界戦略から発想された投資行為だ。

「政治的意図に基づき、アフリカ全体の足がかりを得るために、出資するスタンダード銀行のアフリカ大陸全体での240のビジネス拠点を活用するのが戦略デザインであろう」(ウィリアム・ペサク氏、ブルームバーグニュース、11月1日付け)。

また明らかに国家投資機構の「中国投資公司」が出資した米国のヘッジファンド「ブラックストーン」への投資形態とは異なっている。SITIC(中国投資国際公司)の老舗「ベア・スターンズ」への出資条件とも基本的に異なる本格的拠点確保の戦略なのである。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)
| 宮崎正弘 | 08:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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