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「運河街139番地」の異変 宮崎正弘
NYのチャイナタウンは、ウォール街から貳ブロック北にひろがる「キャナル・ストリート」(運河街)にある。もともとは広東からクーリー貿易で移住してきた中国人労働者が開いた、暗くて、雑多で猥雑な街である。

華字誌がならび、世界日報も華僑新聞も、そして『中国之春』も中華麺、食材、卵、人参などと並べて売られている。

街のやや中央部にある「北京ダッグ」の名物店は行列ができるほどの盛況で、コッチ元NY市長も食べにきた(この店はアルコール・ライセンスがないので、酒は持ち込まなければならないのだが。。)。

猛毒食品の非難囂々だったとき、チャイナタウンで「CHINA FREE」(中国産品、扱っておりません)のステッカーが張られていた。これは一種、ブラックユーモアの世界だが、アメリカ企業家の心胆を寒からしめる動きが、まだある。

チャイナタウンの急膨張とそのはてしなき増殖ぶりの凄まじさは、すでにおなじみ。北隣りのリットル・イタリアをとうの昔に呑み込み(八年前に行ったとき、すでにイタリア街にイタリア料理店は二軒しかなく、ほぼ九割が中華レストランだった)、ブロードウェイの対岸ソーホー地区さえ中国人が呑み込んだ。

▼イナゴの大群のような不法移民
イナゴの大群のように押し寄せる不法移民。それを合法化してグリーンカードを取得させる「辣腕」の弁護士たちが、これまたワンサカとチャイナタウンに蝟集し、商売繁盛。

この街を歩くと、あの大声を挙げて何かを叫ぶという阿鼻叫喚の風景は、まさしく広東の市場の雑踏にいるか、と錯覚するほどで、ときおりみかける英語のポスターで、「いや、たしか、ここはアメリカだ」と我に返るくらいなのだ。

さてさて、運河街139番地。中国人経営のバス発着所。なんと、ここからボストンへ向かうバスは、片道10ドル。「チャイナタウンエクスプレス」と呼ばれる。

▼チャイナタウン・エクスプレスの愛称
フィラデルフィアなどへも格安のバスがでている。このバスを利用するのは中国人だけではない。安いと聞いて黒人、ヒスパニック、アラブ系にユダヤ人、ありとあらゆる階層が、運河街139番地へ群がるのだ。飛行機でNY―ボストンは200ドル。グレイハウンド・バスでも最低40ドル以上はする。

もっとも悲鳴をあげたのは老舗のグレイハウンド・バスである。だが、規制緩和、市場原理、自由競争が米国の建前であり、資本主義の基本原則である以上、「悪貨は良貨を駆逐する」ように、客はやすい方へなびくのだ。

対抗措置は「豪華バス」だった。リクライニング・シート、飲み物サービスと至れり尽くせりの豪華バスは、中間層以上の人気。ようするに二極分化は、ここでも進んでいる。活力の源、チャイナタウンの異変でした。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)
| 宮崎正弘 | 11:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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