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中国・台湾茶にはまり込む 古沢襄
中国の武夷山で産する武夷茶をこのところ三日にあげず飲んで楽しんでいる。中でも中国皇帝が好んだという「大紅袍」は、優雅な香りで茶の王様。もっとも大紅袍といってもピンからキリまであって値段もいろいろだが、私が飲んでいるのは一昨年の中国コンテストで第一位を取った最高の大紅袍。本場の上海から取り寄せたものである。

大紅袍の茶樹は、樹齢三百年を超えていて、武夷山の天心岩の一角に、古木を4本だけ残している大変貴重なお茶だという。年間の生産量も2kgほどで、大紅袍の4本の原木には中国軍兵士が見張り番をしてる。

その茶葉はすべて中国政府が買い上げ、国賓級の賓客にしか出さない。いうなら一般人では飲むことの出来ない岩茶の王様。原木から採れたものは10グラムで数百万円もするそうだ。

市販されているのは、大紅袍の母樹の味に近づくよう何種類もの岩茶をブレンドしたものだという。そのブレンド師の腕によって値段はピンキリまである。大紅袍の名がついているからといって、すべてが母樹の第二世代、第三世代というわけではなさそうだ。やはり飲んでみて味を確かめるしかない。

最近ではその母樹の1本を「北斗峰」に挿し木して栽培した「北斗一号」という新種も出ている。茶通の中には福建省産のこの純粋種は、ほとんどの大紅袍より価値が高いと評判を呼んでいる。

武夷岩茶「北斗一号」も三袋持っているが、大紅袍よりも上といわれて、勿体なくて仏壇にあげたままである。暮れかお正月に飲むつもりでいる。力強いスパイシーな味わいと香り、水色は透明感のあるオレンジ色というので楽しみにしている。

意外と美味しいのは台湾の「梨山高山茶」。台湾高山茶の中でも貴重なものとされている。梨山は台湾の南投縣と花蓮縣の境に位置していて、標高1000メートル以上の高地で栽培されている。夏でも涼しいこの梨山で育った高山茶は、気温の低さから生育は遅く、茶葉は肉厚。

年に2回しか収穫できない為、生産量が非常に少ない。金木犀を思わせる香りと穏やかな甘味、水色は透明感のある黄緑色。口の中に広がる香りと甘みが楽しい。四十年ほど昔、蒋介石総統と会うために台湾に渡ったが、その時に飲んだ台湾茶の味が忘れられない。今になって梨山高山茶だったのではないかと思っている。

このほか台湾茶には「凍頂烏龍茶」がある。”清香”(チンシャン)といわれる爽やかで甘い香りの茶だが一袋しかないので、飾って眺めている。福建省の武夷山から移植された茶樹で、1970年ごろから台湾の凍頂山のある鹿谷卿一帯を中心に盛んに栽培されてきた。

能書きを並び立てれば、私もちょっとした中国茶通。それもこれもロンドンで本場のダージリン紅茶にはまって、紅茶の先祖は中国の武夷茶と知ってからのことだ。日本茶の先祖も武夷茶。茶の先祖の味を楽しむ日々となっている。
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