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憎悪が理性をねじ伏せる時 平井修一
ふと、思うところあって昭和20(1945)年8月14日の「終戦の詔書」を見る。

<敵ハ新ニ殘虐ナル爆彈ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ慘害ノ及フ所眞ニ測ルヘカラサルニ至ル 而モ尚交戰ヲ繼續セムカ 終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招來スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ>

核爆弾などの無差別爆撃でこのまま戦を続ければ日本民族は滅亡してしまうと危機感を述べている。

同年7月26日付の「ポツダム宣言」には、「日本軍のみならず日本国土の完全な破壊をするぞ」というアメリカの強烈な意思が書かれている。

<現在日本国ニ対シ集結シツツアル力ハ抵抗スル「ナチス」ニ対シ適用セラレタル場合ニ於テ全「ドイツ」国人民ノ土地、産業及生活様式ヲ必然的ニ荒廃ニ帰セシメタル力ニ比シ測リ知レサル程更ニ強大ナルモノナリ 吾等ノ決意ニ支持セラルル吾等ノ軍事力ノ最高度ノ使用ハ日本国軍隊ノ不可避且完全ナル壊滅ヲ意味スヘク又同様必然的ニ日本国本土ノ完全ナル破壊ヲ意味スヘシ>

対ナチスよりも強力な軍事力でつぶすぞと恫喝している。

<右(降伏)以外ノ日本国ノ選択ハ迅速且完全ナル壊滅アルノミトス>

he might that now converges on Japan is immeasurably greater than that which, when applied to the resisting Nazis, necessarily laid waste to the lands, the industry and the method of life of the whole German people. The full application of our military power, backed by our resolve, will mean the inevitable and complete destruction of the Japanese armed forces and just as inevitably the utter devastation of the Japanese homeland. The altenative for Japan is prompt and utter destruction.

これは明らかにジェノサイド(民族浄化)、ホロコースト(大虐殺)で、むき出しの憎悪である。日本がいくら「鬼畜米英」と言ったからとて、そこまで憎まれる謂われはないのに、なぜだろう、不思議に思っていたら、日本人への憎悪は繰り返し繰り返し戦争プロパガンダとして米国民へ刷り込まれていたのだ。

東海大学の鳥飼行博研究室のサイト「戦争プロパガンダと反日感情: 第2次世界大戦の米国ポスター」(画像が多いのでかなり重い)には、「ここまでやるか!?」と呆れ返るほどの日本人への憎しみが溢れている。

http://www.geocities.jp/torikai007/pic-Ajapan.html

日本人は人間ではないから毒蛇、蛇蝎のように踏み潰して構わない、そうすべきだ、というわけだ。

60年を経ても米国人の心の奥には日本への憎悪と不信がある、同様に日本人の心の奥には米国への憎悪と不信がある。日米同盟なんて表向きは言っているが、仮面夫婦みたいなもので、ちょっとしたことで弾けそうだ。弾ければ日本は独り立ちするか、中共の覇権を受け入れるかのどちらかだろう。

弾けなければずーっと米国を頼りに51番目の州、属国であり続けるばかりかもしれないが、外交は整合性に欠けるのが常であることを歴史が語っているから、どうなるかは分からない。分かっているのは誰もが歴史に翻弄されることだけなのかもしれない。

GHQ職員として日本占領政策にあたったヘレン・ミアーズは1948年、著書「アメリカの鏡・日本」のなかでこう語っている。

<今日私たちが言っているように、ソ連が「世界の脅威」であるとすれば、ソ連を抑止し、「混乱した」地域に秩序をもたらし、中国における「共産主義の脅威」と戦う行動拠点を確保するために満州を緩衝国家にしようとした日本を支援しなかった1931年以降の米英両国の政策担当者は、犯罪的に無能だったことになる。

そして対日関係をパールハーバーとシンガポールまで悪化させ、その結果、私たちの生命と財産ばかりでなく、(日本という)極東の同盟国まで失ってしまった政策担当者の無能ぶりは、犯罪をはるかに超えたものであるというほかない>

無能による過ちはこれまでも、これからも、永遠に繰り返されるのだろうか。
| 平井修一 | 10:34 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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