<< ミャンマーの民主化 古沢襄 | main | 憎悪が理性をねじ伏せる時 平井修一 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |







共同のアウトゴーイング・ニュース 古沢襄
海外にいる日系人社会に対して日本人の眼でみた日本ニュースを送るのは共同通信社の重要な役割となっている。国際局から毎日、海外の邦字紙に日本語と英文のニュースを送信しているが、アウトゴーイング・ニュースという。

三十年ほど前のことになるが、ボストンバックひとつを抱えて、ホノルルとロサンゼルスの邦字紙や日系人向けのテレビ局回りをしたことがある。外務省にいた寺田輝介外務報道官が現地の領事館などに訓電を打ってくれた。

正直にいってアメリカ化された日系人に会うのは気が進まなかった。共同通信社のアウトゴーイング・ニュースがどれだけの影響力があるのか、政治記者あがりの私には想像もつかない。おまけに敗戦後、乗り込んできた米軍の日系二世兵士には、あまり良い印象を持っていない。

ホノルル空港で在ホノルルの領事館員に出迎えを受けて、ホノルルで最大の邦字紙・ハワイ報知に案内された。日系二世のポール・円福社長と意気投合し、三年後にはワシントンの大学に入った娘さんの相談相手になる人がいないか、と国際電話で頼まれる仲になった。旧知の伊藤正ワシントン特派員にその役目を頼んで引き受けて貰った。

日系の一世、二世の時代から、日本語が読めない三世、四世の時代になろうとしていたが、日本という母国に対する想いは、私の想像を超えていた。私よりも日本のことを知っているという発見もいくつか味わっている。やはり白人優位の米国社会では日系人はマイノリテイなのである。

私はあらためて共同通信社のアウトゴーイング・ニュースの必要性を再認識した。日本人の眼でみて、日本人の心で感じたニュースは、それが英文ニュースであろうとも海外で読む人がいる。それはまた米国人の日本人観に少なからず影響を与えている。

ホノルルを発ってロス空港を下りたら、ゴルフ仲間の橋本明ロス支局長が待っていてくれた。学習院で天皇のご学友だった快男児。数日間の滞在だったが連日、ロスの日本人社会にたっぷり身を沈めて、多くの人と会うことが出来た。

米国の邦字紙で最大なのは、ロサンゼルスの羅府新報。日本語新聞だけでなく英文の新聞も発行しているのは、日系米国人の三世、四世を対象にしているからであろう。

その九月二十九日付け英文コラムでジョージ・ヨシナガ記者が慰安婦問題を取り上げ、同問題がカリフォルニア州でも「慰安婦決議を推進したマイク・ホンダ下院議員の見解を支持する側と反対する側とに分裂している」と書いている。これに対して在米中国系団体代表から抗議の投書が寄せられたという。

ヨシナガ記者はさらに読者からの投書として(1)日本側歴史学者によると、慰安所は戦地の住民への乱暴をなくす目的で軍のために民間業者によって設置された売春宿であり、募集された慰安婦たちは囚人ではなく究極的には帰還を許された(2)韓国側の苦情に取り込まれて、日本を疎外することは現在の米国の利益に合わない−などと論評した。日本では下火となった慰安婦問題だが、米国内での論議は、まだ尾をひいている。
| - | 10:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







スポンサーサイト
| - | 10:18 | - | - | pookmark |







コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kajikablog.jugem.jp/trackback/682360
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>

SEARCH

SELECTED ENTRIES

RECENT COMMENT

CATEGORIES

ARCHIVES

LINKS

PROFILE