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吉林省の辺境にも飛行場 宮崎正弘
朝鮮半島の危機に備えた軍民併用空港か?

美しいところらしい。中国語では長白山。朝鮮の呼称は「白頭山」。朝鮮族のみならず世界から観光客が群がり始めた。
 
吉林省の通化といえば、嘗て満州帝国崩壊の末期、関東軍が参謀本部を移転し、ここには飛行場もあった、一時は皇帝溥儀ものがれた。

戦後、通化に集まった日本人は武装解除されて、引き上げを待ったが、その間に、共産党の国民党残党狩り陰謀に巻き込まれ、機関銃で三千人が虐殺された。川は鮮血で真っ赤に染まった(通化事件探訪記は拙著『中国よ、反日ありがとう』(清流出版刊)の第二章「ならば中国は何をしたか」を参照)。

これを「通化事件」と言う。
 
その通化から汽車で六時間とちょっと。超白山の麓にある白河という駅にたどり着ける。ほかに延吉や吉林、長春からもバスがあるが、なかなか遠いため、日本人で行った人は極めて少ない。

じつは筆者もまだ、ここには行ったことがない。 

さて、通化からバスで辺境めがけて二時間。北朝鮮との国境の町「集安」に辿り着く。

この辺境が突然人口が膨らみ始め、町中でクレーンが稼働し、建設ブームは留まるところがない。

やってくるのは韓国からの投資、観光客。多くは近くにあるピラミッド遺跡を見に行く。高句麗王陵と好太王碑である。これらは大変な観光資源で世界遺産に申請されたが、中国は、嘗てこの地にあった朝鮮族の王朝は中華王朝に支流だと言い放った。

さてさて長白山の観光開発事業は、中国国家観光局が「5A級風景区」に認定し、その近くには長白山空港の建設が始まった。

空港は観光用と説明されており、地域コミューター航路を中心として北京、青島、大連、長春などと来夏には、フライトが繋がるという。

だが、どう考えても採算の合わない辺境の空港を中国が急ぐ理由は、軍事的緊張の際に軍用に転用させるためであろう。

満州里は中国とロシアの国境だが、南西へ二時間のハイラル空港だけでは物足りなく、莫河というツンドラ地帯の山奥の奥にも空港を作った。愛軍条約で有名な黒河にも、小さな飛行場がある。これらはいずれも満州時代に陸軍航空隊の簡易飛行場があった。

北朝鮮を睨んで、鉱区と港湾の争奪に忙しかった中国。こうして北朝鮮との辺境への飛行場建設も、将来の政治的布石。いずれ何かが動くだろう。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)
| 宮崎正弘 | 09:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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