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総理学の勉強時間って 渡部亮次郎
2007年8月31日付の産経新聞「単刀直言」と題するインタビューの冒頭で中曽根康弘元総理大臣は、(安倍総理は)「最初の内閣である第1期は総理学を勉強する時代だったと思う」と言っている。

「これからの第2期で一番大事な事は、摩擦を恐れずに自分の政策、信念を断行していく"陣頭指揮力"が大事だ」との助言を与えている。若い安倍さんに孫の悪戯を笑うような愛情がこもっている。

自分を国会から追放した小泉純一郎の子分と見ることなく、自身の初入閣が安倍さんの祖父岸信介内閣の科学技術庁長官であったこと、そこで日本を原子力発電の火をともした事などが後の政権獲得に繋がったことを思い出しているのだろう。

しかし、2006年9月26日の政権発足以来、1年も経たないうちに閣僚が何人も交代し、農林水産大臣は自殺した。その結果だろう、参議院は野党に多数を制せられるという大変なことになった。これが安倍さんの勉強だったとすれば大変な勉強だったものだ。

要するに総理になってからやるべきことの事前の勉強は何もしてなかったのですな、と中曽根さんに喝破されてしまったのである。

中曽根さんは総理になるための努力(風見鶏になる)も大変だったが、なってからやるべきことの勉強は更に大変なもので、大学ノートを何十冊にもなったそうだ。

社長学は社長の側近でいればある程度、盗み見できるかもしれないが、総理の傍に次期総理がついている事はできない相談だ。精々小泉総理の下で官房長官をしたことで小泉流の何かを垣間見ただけだった。

岸信介の孫だから、安倍晋太郎が果たせなかったからといって安倍さんが総理になる必然性は無い。近代日本を作る中心になったのは確かに長州だが、21世紀の今、長州に日本の総理大臣のDNAがあるわけでもない。

前任の小泉総理にしてみれば自分の周囲にほかに適任者が無かったから、後継者に安倍を思い定めたに過ぎない。幸いライバル勢力になるべきだった旧田中派はぶっ壊され、旧池田派は粉々に分裂。安倍さんはすんなり、総裁・総理になれはしたのだった。

「美しい日本」だの「戦後レジュウムの破壊」は側近の誰かに考えさせれば良い。自分が言い出したのは祖父の遺言「自主憲法制定」だけ。

人間は本からはあまり人生を学ぶ事はできない。出来るのは他人の意見を聞く事と独り沈思黙考することである。安倍さんは成蹊大学時代は吉祥寺駅前でパチンコ台によく向かっておられたと聞いた。

しかしパチンコは無我の境地ではあっても沈思黙考する場でもない。河野謙三はパチンコをやりながら参議院議長になったといわれたが、彼は与野党を問わず、支持勢力を引き付けるオーラを別の場で養っていたのである。湘南電車の沈思黙考だと思う。

独り、沈思黙考して得るものは「覚悟」である。覚悟が無いから相手を斬ることができない。安倍さんは人を見抜く目も無かったが、駄目な閣僚を斬る度胸に欠けた。勇敢さや雄々しさがない。

中曽根さんが言っている。「日本や外国の最高責任者に国民が魅了されるのは、勇敢さや雄々しさである」と。

週刊文春2007年9月6日号26ページによると、岸信介長女安倍洋子さん(安倍総理母)は麻生太郎氏を「麻生さんの坊ちゃん」というそうだ。

すると吉田茂娘麻生和子さん(麻生幹事長母)は安倍さんのことを「安倍さんとこの坊ちゃん」と呼んでいる可能性もある。二人は仲良しだそうだから。

だんだん気持悪くなってきた。長州に日本の総理大臣のDNAがあるわけでもない。安倍さんは行けるとこまで行くしかない。タブーだろうが運命だろうが、駄目なものは駄目なんだ。

<短期政権は安倍氏自身、折込済みのことのようだ。したがって長期には政権を維持できないだろうから、玄人筋がポスト安倍が来年(07年)早々から、舞台裏で話題になると見るのは当然のことだろう。(安倍短期政権説序説)2006・08・22>と「頂門の一針」543号に私が書いた。

「舞台裏で話題沸騰」しないうちに参院選挙で惨敗し、ここまで追い詰められてしまった。この11か月が「総理学の勉強時間」という人は言うが、私は俄か投手のウォーミングアップ(腕慣らし)という。2007・09・01
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