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愛人を爆弾で殺害した「猟奇事件」 宮崎正弘
爆弾を使った殺人は1949年の中国共産党成立以後、初めての犯罪である。

7月9日、山東省済南市を走行中の「飛度」というクルマが爆発、運転していた女性が爆死。死体はバラバラになって周辺に飛び散った。被害者は済南市の国土局に勤務する美人・劉玲(31)だった。

中国には猟奇殺人は多いが、北京の公安が注目したのは爆弾という手口だ。これはテロではないか、北京から専門捜査官が派遣され、徹底した捜査がおこなわれた。爆弾の種類を特定し、入手経路から仕掛けた人物を逮捕した。

ところが事件は意外な方向へ発展する。爆弾犯は「親戚の男に頼まれた」と供述し、なんと黒幕は済南市会議長の段義和と判ったのだ。
 
おりから天津政協商会議主席の宋平順の自殺事件が報じられたばかりだった。7月16日、済南市議会(人民代表常任委員会)が開催され、段の党籍剥奪を決めた。

外電に追跡記事がでた。

[北京 8月9日 ロイター]「中国の裁判所は、愛人を自動車に爆弾を仕掛けて爆殺した山東省済南市の元人民代表大会常務委員主任(市議会議長)に死刑を言い渡した。
段義和主任は被害者の姪にあたる男に手伝わせて爆弾による殺害を計画、実行した。段義和は愛人からの金銭要求が度重なったため嫌気が差したと供述していたという」。

芥川龍之介『藪の中』ではないが、真相は藪のなか、誰も知らない。しかし、ロイターが伝えたのは新華社の「官製報道」を翻訳転電しているに過ぎず、香港にもたらされた情報は以下のとおり。

「最初、市会が経営するホテルの従業員だった被害者の劉玲は、その美しさを見初められ、市のボスの情婦となった。その結果、劉玲は国土局に転勤(大出世)、そのポストで得られた内部資料は、市の幹部達の「汚職」「賄賂」の記録だった」(香港誌『開放』8月号)

中国の口コミは、全人代の人事より、この猟奇事件で持ちきりという。マスコミは裁判結果を報じたのみ。香港マスコミは、連日大報道。イエロー・ペーパーが多いからだ。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)
| 宮崎正弘 | 08:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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