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金正日メッセージ 古沢襄
伊藤正氏(産経新聞中国総局長)の金正日総書記メッセージ情報は国際的なスクープであろう。北京の外国特派員を含めて他社が裏付けを取ろうと走り回っても、まず確証はとれまい。ブッシュ米大統領やライス国務長官も影響の大きさから口を閉ざすのではないか。

金正日総書記は昨年10月の核実験後、ブッシュ米大統領にメッセージを送り「朝米関係を正常化し韓国以上に親密なパートナーになる」と伝えた。この情報は北京の中国戦略関係筋の高位の人物からもたらされている。

中国が何故、このような高度の極秘情報を洩らしたのか?そこには急接近する米朝関係で中国が米国に対して強い警戒心を抱いていることが背景にある。安倍内閣になって中国が日本との戦略的互恵関係を築く方向に転じた理由も、ここにある。そこには米朝、日中という複雑な力関係が新たに生まれたといえよう。

先が見えないイラク情勢でブッシュ政権が内外の批判を浴びているが「イラクが駄目だから北朝鮮と和解」という簡単な図式ではあるまい。これまでは北朝鮮問題は、北京の六カ国協議に依存して、いうなら北京に丸投げというのが、米国の姿勢とみられていた。

しかし最近の米朝和解の動きは、北京依存からダイレクトな米朝直接交渉に転じている。確実な保証がなくして米国が北朝鮮に歩み寄る筈がない。金正日メッセージは、どのようなルートでブッシュ米大統領に伝えられたか定かでないが、今年一月にベルリンで行われた米朝協議の段階では、米国は劇的な米朝和解に踏み出している。

すでに六カ国協議は、北京主導から米朝主導に変化している。これに伴って中国の強力な持ち札だった北朝鮮カードが、米国に手に移りつつある。しかも米国は、昨年来、国務省内の対北朝鮮強硬派を次々と排除してきた。この急激な動きに日本の外務省は鈍感だったといえる。中国の対日態度の変化についても、その原因が定かでなかった。

アジアにおける戦略的な力のバランスを保とうとする中国にとって、急激な米朝和解は好ましくない。韓国の盧武鉉大統領の訪朝による南北首脳会談に金正日総書記が即決で応じた裏には米国があると中国はみている。下手をすると米朝韓三国と中国という関係になるから、ヒル米国務次官補で提唱した日ロ両国を除く米中朝韓四カ国会合による朝鮮半島の平和協議には懐疑的だという。

とはいうものの中国は米国と対立することや孤立化することも望んでいまい。熾烈な国際政治のゲームの中でカード捌きをいろいろと考えているに違いない。金正日メッセージが中国側から暴露されたのも、カード捌きの一手かもしれない。複雑な国際政治のゲームの中で日本も米国一辺倒、媚中一本槍では遅れをとる。
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