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盛況だった盛岡さんさ踊り 古沢襄
盛岡の”さんさ踊り”は近年にない盛況ぶりだったという。八月一日から四日間、盛岡市中央通で二万人の浴衣姿の踊り手が、六〇〇本の笛、五〇〇〇個の太鼓に合わせて、勇壮な群舞を繰り広げた。

初日にはNHKの朝ドラ「どんど晴れ」のヒロイン比嘉愛未さんが飛び入り参加して色を添えた。最終日には大相撲夏巡業の盛岡場所に参加する人気の高見盛関や栃乃花関らがパレードに加わっている。

「どんど晴れ」の視聴率もうなぎ登りにあがっている。沖縄生まれの比嘉愛未さんの人気も上々。近く若女将になるというから楽しみである。病床にある大女将の草笛光子さんは死期が近い。大女優の姿が見られなくなるのは寂しい。シナリオを変更できないものかと思ったりする。

東北の夏は短い。それだけに夏祭りは人々の心に刻み込まれる。雪に閉ざされる長い冬には、ひたすら春を待ちわび、来るべき夏に思いを馳せる。賑やかな東北各地の夏祭りを見る度に、冬を耐えしのぶ東北人の心をみてきた。

その冬があるから東北の夏祭りは、心にしみ込む何かがあるのだろう。仙台生まれで愛知県の知多半島で育った梅原猛氏は「東北は詩の世界において日本の王者」だという。明治以降の詩人の名をあげれば、石川啄木、宮沢賢治、土井晩翠、斎藤茂吉。島崎藤村、高村光太郎も東北と深い縁で結ばれている。詩人ではないが、太宰治、棟方志功も深い詩心があった。

さらに東北の祭りについても次のように言っている。

日本各地には民衆が生んだ素晴らしい芸術・祭りがある。だが、祭りといえば、やはり東北だという。青森のねぶた、弘前のねぶた、秋田の竿燈、男鹿のなまはげ、山形の花笠祭、八戸のえんぶり、岩手一帯の鬼剣舞、鹿踊り、仙台の七夕、相馬の馬追いなどは、東北地方で栄えた文化をこだまさせているという。

東北は日本の辺境というイメージがあった。岩手県は日本のチベットといわれたこともある。古代には朝廷にまつろわぬ蝦夷が抵抗の歴史を刻んできた。しかし縄文時代の後期から晩期にかけて狩猟採取文化の中心地だったことは、数多くの縄文遺跡が発掘されて証明されている。

それは韓国や中国の伝来文化とは違う日本古来の文化だといえよう。より高度な弥生文化を身につけた近畿地方の王権が東北に及んで、北の王者である安倍一族との壮絶な戦いがあった。

滅びた蝦夷の末裔は、日本古来の高い誇りと高い残影を宿して、二〇〇〇年という辺境の地に甘んじてきたと梅原氏は東北人の深層心理を描いてみせた。新幹線が自在に日本中を走る時代になったから、東北人を蝦夷の末裔とみるのは意味がない。そういう括り方は現実にはそぐわないのだが、東北人の心に根ざす詩の心や祭りに対する思いいれは、長い歴史から育まれたものではないかと思っている。
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