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遠野物語と河童伝説 古沢襄
今週の「どんど晴れ」は新しい展開をみせる。観光雑誌の取材のため遠野を訪れたヒロイン夏美だったが、河童が出るという川に誤って落ちてしまう。それを偶然通りがかった政良に助けられるのだが、政良は二十年前に姿を消した柾樹の父親という設定。ストーリーの展開は見てのお楽しみだが、遠野物語にはザシキワラシと並んで河童伝説が出てくる。

河童伝説は日本各地にある。西日本ではガタロ、九州ではガラッパ、ヤマワロなど河童方言があるという。馬を水中に引き入れたり、女性のお尻をさわったりするいたずら者。

漫画家の清水昆氏は好んで河童を描いた。生まれ故郷の長崎市・中の茶屋にある清水崑展示館(平成13年オープン)に清水崑の原画3400点が保存されている。色白の女河童は艶めかしく心を惹かれる。

遠野物語の「河童の子」には猿ケ石川が河童の多い川と出ている。作者の柳田国男は松崎村の川端家が二代にわたって河童の子を身籠もった噂話を取り上げている。遠野で実話として伝えられているもので、実話では川端家でなく、幕末から明治にかけて実在した白岩市兵衛家。稿本では「この家は如法の豪家にて白岩市兵衛という士族なり。村会議員をしたることもあり」とあったが、遠野物語の刊行に当たっては実名が伏せられた。

「かくされた河童」では上郷村でも河童らしいものの子を産んだ話が出てくる。全身が真っ赤で口が大きく、まことにいやな子どもとある。「河童の足跡」では雨の日の翌日、川原の砂の上に河童の足跡があるという。猿の指と似ている。

「姥子淵の河童」では小烏瀬川の姥子淵の河童伝説が出ている。子どもが淵で馬を冷やしにかかったが、河童が現れて馬を淵に引き込もうとしたが、馬の力には敵わなかった。村人が集まっていたずら河童を殺す相談をしたが「いやいや、そんなごと言ったって、かわいそうだじぇ。許してやれ・・・」となって、河童にいたずらをしないように説教した話。

河童が馬を淵に引き込もうとする話は全国各地にある。また「遠野の赤河童」は、よその地方では、河童の顔は青いといっているが、遠野の河童は、なぜか顔の色が赤いと述べている。

河童は日本の古伝説が作った空想上の存在だが、事の起こりについては諸説がある。人が近づくと水に飛び込んだり、馬にいたずらしたりするので、日本カワウソ(イタチ科)だという説もあれば、遠野物語のように猿説もある。

詮索も良いが、いたずら好きの河童伝説を素直に受け止め、汚れた川や淵を美しいもとの姿に取り戻せば、河童は帰って来ると信じる方がいい。清水昆氏が描いた河童の絵を何とか手に入れたいと思っている。
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