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前面に出る小泉前首相 古沢襄
総理退陣後はイタリア旅行で悠々自適と噂されていた小泉前首相だったが、安倍内閣に吹き付ける逆風で、黙って見てはおれなくなったのであろう。東奔西走、講演会で熱弁をふるう毎日となった。小泉人気は衰えておらず、講演会は満席の盛況だが、落ち目の与党にとってカンフル注射になるのか、どうか。

自民VS民主対決の様相を深めた参院選も、角度を変えてみると福田赳夫VS田中角栄の怨念の対決が再燃したかにみえる。森元首相の登場以来、小泉前首相、安倍首相はいずれも福田氏が作った清和会の流れ、一方、民主党の小沢代表、鳩山幹事長らは田中氏の流れをくむ経世会の分裂で自民党を離脱したグループ。

経世会で自民党に残留組は津島派を形成して、党内で第二派閥。だが久間氏の閣僚辞任によって、安倍内閣には津島派の閣僚が一人もいなくなった。参院選で苦戦が伝えられているのも片山参院幹事長ら津島派が多い。国民新党の綿貫代表も経世会の重鎮であった。

さらには田中氏の盟友だった大平正芳元首相の流れをくむ宏池会は古賀・丹羽派、麻生派、谷垣派の三派閥に分裂しているが、大宏池会による復縁話を模索する動きがある。こちらの方も麻生外相、丹羽総務会長ら安倍支持グループと谷垣前財務相ら不支持グループが混在している。

参院選で民主党が大勝し、安倍首相が退陣という事態が生まれれば、小沢氏は自民党内に手を突っ込み、政界再編成を目論む可能性がある。次の総選挙で決着をつける腹でいるのであろう。まさに亥年は天下動乱の様相を帯びる。

天下動乱の事態に立ち至れば、清和会グループは麻生氏を全面支持して麻生首相の擁立を目指すと気の早い噂も流れる。中曽根元首相の流れをくむ伊吹派は微妙な立場になるが、中川政調会長は盟友である安倍氏と行動をともにするとみられている。

「自民党をぶち壊す」と呼号した小泉前首相だったが、永年続いた自民党の経世会支配を突き崩すことであった。その目的は郵政総選挙の圧勝で達成されたかにみえたが、雌伏していた旧田中派の猛反撃を受けているのが、参院選の隠れた顔であろう。小泉前首相が前面に乗り出したのは「時計の針を逆回転させない」という意識に駆られてのことだとみている。

そこを民主党の小沢代表はうまく突いている。参院選は小泉VS小沢の対決、平成の巌流島になったともいえる。果たして宮本武蔵はどちらであろうか。現状をみれば、参院選の敗色濃厚な情勢を反映して、自民党内には浮き足だった感じすら露呈している。

もっとも参院選は政権選択の選挙ではない。来るべき総選挙こそが巌流島の決戦舞台になる。その意味では参院選後の”第二幕”こそが本舞台ともいえる。参院選の結果次第では第二幕の幕があがるのは、年内か、来年早々に来るのかもしれない。自民党は安倍首相で本舞台で臨むのか、麻生首相に看板を塗りかえるのか、はたまた小泉前首相の再登板となるのか、当分の間は目をはなすわけにはいかなくなった。
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