<< 三度目は意識的失脚 渡部亮次郎 | main | 忘れられているもの 丸山公紀 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |







イーゴリ・イワノフの解任劇 古沢襄
ロシアのプーチン大統領がイーゴリ・イワノフ安全保障会議書記(61)を解任したのは、気になるニュース。イーゴリ・イワノフはセルゲイ・イワノフとよく間違われるが、KGB出身のセルゲイに対して、イーゴリはモスクワ外国語国立大学を卒業後、ソ連外務省入りした生粋の職業外交官。

解任されたイーゴリの後任に安全保障会議書記代行として、KGB出身のソボレフ同会議副書記を当てた人事も気になる。プーチン周辺に石を投げれば、KGB出身に当たると言えそうである。

さらに日本として気になるのは、イーゴリ解任に際して「クリル(千島)諸島を日本に売る工作を担った」とイーゴリ非難報道が一斉に流れたことである。直接の解任理由は、欧米との協力関係を重視する実利的な外交を推進してきたイーゴリに対して、欧米強硬路線をとるプーチンが排除に踏み切ったのではないか。

1998年9月にプリマコフ外相が首相に就任したことに伴い、イーゴリは外相に任命された。エリツイン大統領時代のことだが、イーゴリはプリマコフ外交路線を踏襲して、ロシアの国益を重視した現実的な外交をリード。プーチン時代になっても外相を留任している。

私はエリツイン末期に訪ロしたが、大方のみるところはポスト・エリツインはプリマコフという観測が強かった。KGB出身のプーチンを予測するロシアの識者は少数派だったと記憶している。

クレムリン内部での壮絶な権力闘争の末にプーチンが登場したわけだが、折から原油価格の高騰がプーチン政権に幸いしたといえる。ロシアの豊富な資源を武器にして、資源外交を繰り広げて、ロシアの経済危機をプーチンは乗り切ることができた。

すでにロシアにおけるプーチンの権力基盤は強固なものになっている。その基盤をもとにして”強いロシア”を目指して、ロシア民族主義の路線をプーチンは取り始めたとみるべきであろう。それは欧米との一時的な衝突も辞さない方向にあるのではないか。すでに英国とロシアの関係は悪化している。

どの国も民族主義的な傾向を強めれば、対外関係がシビアなものにならざるを得ない。ロシアはその局面を迎えつつある。日本にとって北方四島の返還交渉は、かなり難しくなることを覚悟する必要がある。それにしても日本の対ロ外交は停滞している。日ロ外交を根底から再構築する必要があるのではないか。
| - | 21:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







スポンサーサイト
| - | 21:04 | - | - | pookmark |







コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kajikablog.jugem.jp/trackback/621162
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

SEARCH

SELECTED ENTRIES

RECENT COMMENT

CATEGORIES

ARCHIVES

LINKS

PROFILE