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胃癌死は医者のせい 渡部亮次郎
こういう時代になったんですね。少々古い話で恐縮だが、時代が変わって来た。医者が訴えられて当然、しかも敗訴もあるという「先生」にとっては恐怖の時代に突入した。

<胃癌発見遅れ患者死亡、4130万賠償命令…名古屋地裁
胃癌で2002年に死亡した名古屋市内の男性(当時51歳)の娘2人が、医師の診断ミスでがんの発見が遅れたとして、「サクラクリニック」(名古屋市天白区)の医師(45)に対し、計約8990万円の賠償を求めた訴訟の判決が2007年7月4日、名古屋地裁であった。

永野圧彦裁判長は、「胃がんの疑いがあったのに、精密検査を受けさせなかった過失がある」と述べ、計約4130万円の賠償を命じた。

判決によると、男性は01年1月、胃の不快感を訴え、同クリニックで診察を受けた。レントゲン写真には、胃がんが疑われる異常があったが、医師は精密検査を受けるよう指導せず、胃潰瘍と診断。同年9月、別の病院で胃がんと判明したが、病状が進行しており、男性は翌年4月に死亡した>。 2007年7月4日14時48分配信 読売新聞

こういう時代が来たのである。似たようなことがどしどし出てくる。医者は大変なことになった。

医者は「先生」と尊敬され、そのご託宣は神聖にして犯すべからざるものであった。レントゲン写真には、胃がんが疑われる異常があったが、医師は精密検査を受けるよう指導しなかった。胃潰瘍と診断して放置。

しかし患者はまごうかたなき癌だったため悪化。別の病院で胃がんと判明したが、病状が進行しており、男性は翌年4月に死亡した。遺族としては1年3ヶ月前のあの時、あの先生が「癌」を発見してくれていたらお父さんは早期発見、早期治療で、死ななくても良かったと考えるのは当然である。

しかし、医者とすれば判断がつかなかった。精密検査を受けさせても胃癌でなかったら必要以上のことをさせた、と怒られるかもしれないでは無いか、と考えたとしても可笑しくは無い。

我が義母は平成8年8月26日、胃癌のため80歳の生涯を閉じたが、その1年前の胃穿孔は癌によるものであったことをあとで知った。だからあの時、救急治療医が、癌摘出をしたうえで縫合してくれていたらもっと長生きできただろうと考える。だが訴えなかった。

わが兄は6月に99・9%大腸癌だといわれて秋田市の大きな病院で開腹手術を受けたが、生体検査の結果、癌ではなかったと判明。冒頭の裁判とは逆の例となった。

その兄は二十数年前、肝内結石で開腹。ビー玉大の結石を摘出。それでも入院1ヶ月。よし明日の退院を前に念のため検査。アレ石がもう1つ残っている、で再開腹。腹には×印の傷跡が残った。それでも訴えなかった。

結局、医者を対等なものと考えられない旧世代だからであろう。あるいは勝てる見込みが確実ではないものに莫大な裁判費用をかけても、という考えもある。

しかし、名古屋の例を見れば、確かに時代と考えは変わってきている。先生は神聖でも不可侵でもなくなっている。訴訟社会といわれるアメリカでの医療訴訟の話はよく聞いていたが、日本でも、このように患者側勝訴の判決が出るとあっては、医療訴訟は増えるだろう。

先生はそれ用の「保険」を高くしなければならない時代の到来である。昔のように患者を見下し、威張っていられた時代はとうの昔に去っていた。2007・07・17
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