<< レーガン日記の世界最終戦争 古沢襄 | main | (とう)小平に逆った人々 渡部亮次郎 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |







無理が通れば、道理が引っ込む 古沢襄
一般の庶民には北京での六カ国協議が足踏み状態にあることを「マネーロンダリング」とか「資金がクリーン」とか説明されても今ひとつ理解できない。マネーロンダリングを資金洗浄と括弧付けの日本語を付けられても分かったような、分からないような消化不良を起こすだけであろう。

「北朝鮮の偽ドル紙幣が問題なのだ」とはっきり言えば、国際金融が分からない庶民であっても「ハハーン」と納得する。北朝鮮では偽ドル紙幣だけでなく偽元紙幣、偽円紙幣も密かに印刷している疑いがある。それだけでない。中国銀行もそれと承知で偽ドル紙幣の流通に目をつぶってきたといわれている。

だが北朝鮮は違法な偽札造りを認めていない。それどころか「米国は金融制裁で北朝鮮の信用を傷つけた。米国はこれを正す必要がある。米国内の銀行に送金することで、この資金がクリーンであることを国際社会に証明すべきだ」と開き直っている。何せ、拉致は解決済みと開き直る国である。

だらしがないのは米国務省である。何とか六カ国協議を軌道に乗せたいと思うあまり”偽ドル紙幣”を糾弾せずに、事を運ぼうとしている。だから「マネーロンダリング」とか「クリーンな金」といった言葉の遊びが目立つ。中国銀行をヤリ玉にあげるのも腰をひいている。これでは足元を見透かされるだけではないか。

この前提で読売新聞の記事を読んでみる。

【香港=吉田健一】マカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア(BDA)」で凍結されていた北朝鮮関連資金2500万ドルの返還問題で、マカオ紙「マカオ日報」は5日、BDAが一部資金のロシアとイタリアの金融機関への送金手続きを始めたが、「技術的問題」で難航している、と報じた。

同紙によると、BDAは北朝鮮の意向に従い、計52の北朝鮮関連口座を「朝鮮貿易銀行」名義に一本化。うち1300万ドルを2日、ロシアには米ドル建てで、イタリアにはユーロ建てでそれぞれ送金する作業に入ったが、資金移動ができていないという。同紙は「技術的問題」の詳細には触れていない。

米財務省は、BDAが北朝鮮の資金洗浄に関与したとして、BDAと米金融機関との取引を禁じる金融制裁を発動しており、マカオ金融筋は「制裁が解除されない限り、BDAから第三国への外貨建て送金は難しい」と指摘している。

どこの国も偽ドル紙幣を押しつけられるのは”お断り”なのだ。「技術的問題」というのは本物のドル紙幣と偽ドル紙幣の見分けがつかないことに帰する。全部が全部、本物のドル紙幣なら問題が起こる筈がない。

それだけではない。マカオの銀行以外で流通している偽ドル紙幣の量は見当もつかない。しかも北朝鮮は偽ドル紙幣を造った覚えはないと言っているのだから、偽札造りの尻をどこに持ち込むのだろうか。

「まあー、いいではないか。偽ドル紙幣の尻は米国が全部引き受ける。偽ドル紙幣の糾弾よりも北朝鮮の核保有を諦めさせる方が先決!」と米国が太っ腹をみせれば、すべては片付く。

ワシントンからのCNNは次のように当事者であるヒル国務次官補の発言を伝えてきた。

ワシントン――朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題に関する6者協議の米首席代表、ヒル国務次官補は4日、北朝鮮が今年2月の協議で合意した核施設停止や封印を履行しないとは考えないと述べた。ワシントンの大学での講演で語った。

核施設停止など初期段階措置の実行期限は4月14日に切れていた。北朝鮮は、マカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア(BDA)」で凍結されていた関連資金の解除、移管作業が遅れているとして履行に着手していない。

次官補は「我々に最も必要なのは忍耐だ」と指摘、北朝鮮の今後の動向を当面は見守る考えを表明した。また、米朝は直接の接触を持っており、北朝鮮側は凍結資金を取り戻したら、合意事項を実行するとの意思を伝えてきているという。

凍結資金問題が決着したとしても、核施設停止などには数週間の準備が必要とされ、2月の合意事項の実現に大きな遅れが生じるのは確実となっている。

分かり難いが北朝鮮の核施設停止のためにすべてを賭けるということであろう。エジプトのシャルムエルシェイク発共同でも、当地を訪問中の麻生外相が「マカオの銀行にある北朝鮮関連資金の移管問題が決着すれば、来週にも再開される可能性がある」と同行記者団に語っている。無理が通れば、道理が引っ込むということだろうか。
| - | 16:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







スポンサーサイト
| - | 16:08 | - | - | pookmark |







コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kajikablog.jugem.jp/trackback/550183
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>

SEARCH

SELECTED ENTRIES

RECENT COMMENT

CATEGORIES

ARCHIVES

LINKS

PROFILE