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フィレンツェに飛んだ次女 古沢襄
次女がイタリアに飛び立った。昨夜はフィレンツェ。ミラノを回って四月六日に帰国すると連絡があった。観光旅行ではない。一九九六年にささやかな会社を設立して、十一年目になるが、毎年、海外に行って世界の香水事情を調べている。昨年はフランスに滞在していた。(フレグランス・デザイナー知子)



慶応大学経済学部から大学院の修士課程を修了して、ロイター・ジャパン(株)マーケティング部に入社した時は、父親と同じジャーナリズムの世界に入ってくれたと感慨を覚えた。シンガポールが東京市場に次ぐアジアのマーケットの拠点になったと熱っぽく語っていたものである。

その中に自分で会社を作ってチャレンジしたいと夢のようなことを言いだすようになった。その頃「日本の女性は世界に雄飛するようになった」と私は講演で力説していた。その例として、緒方貞子、犬養道子、塩野七生の三人の女性を挙げた。

だが勝手なものである。自分の娘となると安定した大会社のキャリアウーマンとして生きてほしいと密かに願っている。チャレンジするなんて飛んでもない。安全運転をしてほしいとハラハラしながら見守っていた。

いつの間にか「フレグランス・デザイナー」の資格を取得して、インターネットによるオリジナル香水の販売をスタートするという。言い出したら聞かないところがある気の強い娘だから、ロイター通信社をさっさと辞めてしまった。

香水というのは欧米ものが主流。だが日本人にはソフトなオリジナル香水が合っているという。欧米ものは香りがきつ過ぎて、体臭が少ない日本の女性には向かないそうだ。その理屈は分からないでもないが、明治以来、日本人は舶来品を有り難がる性癖がある。

戸惑う父親を後目に「日本香料協会会員」「米国フレグランス財団認定フレグランス・セールス・スペシャリスト」の肩書きがついて、大地真央主演舞台「クレオパトラ」の香りデザイン、ニッポン放送企画巨人軍長嶋監督の香り「Mister No.3」をデザイン、陶芸家辻輝子作「かおりのペンダント」の練香制作などを手がけ、新宿の伊勢丹などに「和の香り」「花の香り」をテーマとしたオリジナルブランド「Floral 4 Seasons」を並べるところまできた。

といってインスタント・ラーメンを売るのとは違う。「和の香り」が爆発的に売れるものではない。赤字にはならないが、シコシコと家内工業で手作り香水を造り、ささやかな販売戦略に乗せているに過ぎない。しかし本人は、それで満足。世界の香水事情に遅れをとってはならないと海外にせっせと出掛ける。ドイツのソフトウェア企業Brokatとエージェント契約を結んで「BROKAT Tokyo Representative」を設立したりしている。

十一年も、この道一筋でやってくると香水業界では、多少の経験者として扱われてきたようだ。フレグランス・デザイナーとしての実績を重ね、香りのプロとして講演依頼もくるようになった。政界のことは少しは分かる父親も、香水の世界のことはサッパリ分からない。当分の間はハラハラする日々が続くことになりそうだ。

しかし女性が独立独歩、新しいチャレンジを怖れずにする時代にきたという思いが深い。老兵は静かに退場して、次世代にバトンタッチする日が迫った。
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