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隠れた人気者・薩摩の黒豚 古沢襄
安倍内閣の閣僚たちは世論の厳しい批判の目に曝されているが、民間出身の大田弘子経済財政政策担当相の明かるくはっきりとした国会答弁ぶりに救われる面が目立つ。最初は竹中平蔵氏という強烈なキャラクターの持ち主と比較されて”お嬢さん学者”に何ができるのだろうか、と私などは内閣のウイークポイントになるとみていた。

ところが国会論戦になると小首をちょっと傾げながら、並み居る野党の論客を相手に一歩も退かないで、自説を説いている。いつの間にか野党にも”弘子フアン”が生まれているという。ご本人は、嫌なことは焼酎を飲んで寝てしまえば、一晩で全部忘れてしまうというという南方系のキャラクター。財界筋からは参院選の目玉候補として推す向きが出ている。

<今、日本経済のとても大事な時期。人口も減少したり、あるいは地方が元気がない。あるいは若い人の失業率が高いという、いろんな問題はあるが、私はやはり日本経済の持っている力、日本が持っている力というのを信じている。それが最大限にいかされたら、きっと若々しい、力のある日本経済になると思う。>という。(安倍内閣の目玉閣僚になった大田弘子大臣)



酒豪で知られるが、社交ダンスも好き。それもラテンにはまって、サンバを踊ったというから、理屈で固めたお嬢さん学者というより、お転婆学者といった方がよいのかもしれない。小学校のときから焼き鳥が好きで、鶏と芋焼酎のお湯割りがあれば、あとは何も要りません・・・。一橋大学時代には、陸上部の200メートル短距離で走り、真っ黒に日焼けしているので「薩摩の黒豚」があだ名だったという。

最も好きな人は、寅さんなんです・・・「とらや」でワイワイやりながら、また仕事に出ていくわけです。そこは渡世人のつらいところよ!と言いながら、寒風の中、出ていくわけです。でも、寅さんは自分の仕事の愚痴などは一度も言ったことがないんです。何度も見ていると、胸にじんときて。あの美学、それから、覚悟といいますかね・・・。 庶民的な感覚の持ち主といえよう。

一九五四年二月二日生まれ。鹿児島県立鶴丸高校から一橋大学社会学部卒業して、大阪大学経済学部客員助教授、埼玉大学大学院政策科学研究科助教授。二〇〇二年に内閣府政策統括官(経済財政-景気判断・政策分析担当)付参事官、内閣府大臣官房審議官(経済財政-景気判断・政策分析担当)、内閣府政策統括官(経済財政-景気判断・政策分析担当)、政策研究大学院大学教授、内閣府政策参与(非常勤)、郵政民営化委員会委員を経て、安倍内閣の内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)になった。

日本が抱えている問題として財政赤字がある。それから、人口減少で成長が制約されるのではないか。あるいは最近格差が固定化してきているのではないかというような、ここの赤いところだけ見て、わりと悲観的な議論も多い。

これに対して、歳出はきっちりと削減して、無駄のない政府をつくっていきましょう。あるいはせっかくアジアが強くなってきているんですから、そのエネルギーを日本にも取り込んで、日本も強くなりましょう。あるいは技術革新で高齢化を乗り切ったり、あるいは産業の活力を図っていきましょう。それから、人材がもっといきるように、再チャレンジできる社会にしましょうという、この解決策で創造と成長を目指していきましょう。これは簡単なことではないんですけれども、このためには、いろんな改革もしなければいけませんけれども、そのための歩みが今、始まったということだと思うんです・・・と薩摩の黒豚さんは楽観的な見通しを力説している。

小泉内閣で財政改革路線の牽引車だった竹中平蔵氏が退いて以来、安倍内閣は財政改革に積極性を欠くという批判がボツボツ出始めている。官邸主導のシンボルだった経済財政諮問会議もいまひとつ生彩を欠いている。

もとはいえば経済財政諮問会議は森内閣が設置したものだが、小泉内閣になって「聖域なき構造改革」の断行を標榜した竹中氏によって脚光を浴びた。それだけに自民党内や各省庁からの根強い抵抗を受けてきた。

しかし経済財政諮問会議が安倍内閣の下でも引き続き経済財政政策について中心的な役割を担っていくことには変わりがない。強引とも思える竹中流から、小首を傾げる大田弘子流のソフト路線が、どのような力量を発揮するか、その点は未知数といえよう。

安倍総理も経済財政諮問会議を改革のメインエンジンにするとおっしゃっているんです。いろんなテーマをここで議論していきます。言わば諮問会議というのは、いろんな人から見える舞台。社会保障ですとか、税制ですとか、地方分権とか、いろんな課題がこの舞台の上に乗ってきて、ここで各大臣ですとか、民間議員の方が議論をする。

この議論は、三日後にはかなり詳しい議事要旨がインターネットに出ますので、そこで何か問題かがわかるということなんです。それまで、なかなか政策というのは、どんな議論で決まっていくのか見えなかったんですけれども、これが見えるようになったというのは大きいと思うんです。

このいい点もしっかり引き継ぎながら、国民から、今、安倍内閣が何をやろうとしているのか。それにはどんな問題があるのかを見える窓にしていきたいと思うんですと、大田弘子経済財政政策担当相は自信を示しているのだが・・・。
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| - | 2018/03/28 2:11 AM |
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