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捕らぬ狸の皮算用 渡部亮次郎
菅直人民主党代表代行の東京都知事候補からの逃げ方を見ていると「捕らぬ狸の皮算用」という諺を思い出す。狸を捕まえるとか、毛皮を剥いで売るとか言うことが無くなったので、死語となったような諺だが、菅にはぴったりである。

簡単に「広辞苑」(岩波書店)から。「(まだ捕らえないうちから、狸の皮の売買を考えることから)不確実な事柄に期待をかけて、それを基にした計画をあれこれ考えること」。政権が来たら俺が総理大臣だから、都知事になっていてはチャンスを失う・・・。

同じ岩波の「ことわざ辞典」(時田昌瑞著)では。「先行きが不確実なことに期待して、あれやこれやと計画することのたとえ」。算用は計算したり、勘定をすること。猟で、狸を捕らえる前から、皮をいくらで売ってそのあとは・・・と計画やら計算やらをすること。

大正時代以降の言い回しらしい。江戸時代は「穴の狢(むじな)を値段する)「飛ぶ鳥の献立」「儲けぬ前の胸算用」と言ったらしいが、今では専ら「捕らぬ狸・・・」だ。

四月に行われる都知事選挙をめぐっては、現職保守系の石原慎太郎の三選にまともに刃向かえる民主党候補は、東京を地盤としている菅が知名度から言っても、最適任者だと党内外で囃し立てられて来た。

しかし「頂門の一針」719号(2007.2.22)で触れたように菅は必死で逃げた。<菅氏について小沢代表は「(私と鳩山氏との)三人の役割分担がうまく機能してきたので、今後もそういうことでやっていきたい」と、都知事選には擁立しない考えを重ねて示した。

しかし、このままでは石原慎太郎都知事に戦わずして三選を許す危惧も出てきたため、民主党東京都連は遂に21日、「最強の候補」として菅氏に出馬再考を申し入れた。菅氏は当然、即答を避けた。必死の逃亡である>。

前宮城県知事の浅野史郎が出馬に前向きになった二月末には「太陽が西から昇っても出ません」と峻拒した。どうもこの裏で菅は三井物産系の日本総合研究所会長寺島実郎を使って、浅野に出馬を口説いていたらしい。

そのあたりを三月一日付の産経新聞で田北真樹子、石元悠生両記者が解説している。党内で菅待望論が強まると菅側近議員は「菅さんを国政から追い出すための擁立論」と警戒。

「民主党が政権を獲った時に、体力的に不安のある小沢氏に代り、菅氏か鳩山氏が首相になれる可能性が高い」と党幹部が言っているという。流石に菅自身はこんな事は口にはしないが図星だろう。まさに捕らぬ狸の皮算用では無いか。

世の中とは、決して捕らえる前から皮算用をする猟師(代議士)を尊敬はしない。笑うのである。大正時代以来、しかし、それだけ、笑える猟師が多かったから、諺として定着したわけでもある。

率先垂範、人の厭がることを厭わずに行えば世間は味方し、参院選も勝たせるだろう、その後か同時かは分らないが衆院選も勝たせるかもしれない。利益の計算だけして、不利に立ち向かわないのでは無党派層の支持はどうだろうか。

浅野前宮城県知事の出馬を見越して、民主党本部は推薦ではなく「支援」という緩やかな縛りにとどめるようだが、緩やかな縛りで党員は浅野支援にうって一丸となるものだろうか。楽をするだけだろう。

現に東京都連の田中良幹事長は「民主党の看板は要らないが、実質的な支援が欲しいというのは、只の偽装」と早くも浅野批判(産経新聞一日付)を始めたではないか。

それなのに狸を捕まえても居ないのに、皮算用に耽っているようでは「虻蜂取らず」と言う諺もある。説明を要すまいが「あれもこれもと狙って、一物も得られない、欲を深くして失敗するのに言う。(「広辞苑」) (文中敬称略)2007.03.01
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