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タンゴの源流に立つ 渡部亮次郎
兄がタンゴ狂なものだから、子供の頃から聞かされた。あまり上品じゃないと嫌う人もいる。そんなこととは無関係に、私はあのリズムに息が苦しくなってくる。散歩の時もタンゴは聴かない。

ミロンガなど複数の音楽が混ざり合って19世紀半ばにブエノスアイレス近辺で生まれたとされる。

日本では、タンゴがヨーロッパに渡って変化したものをコンチネンタル・タンゴ(コンチネンタル=大陸の=ヨーロッパの)ないし「ヨーロッパ・タンゴ」と呼び、それに対して元来のものをアルゼンチン・タンゴと呼んで区別することがある。

タンゴは、今から約130年前に、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの港町ラ・ボカ地区から始まった。スペインやイタリアからの貧しい移民のフラストレーションのはけ口として酒場で、日頃の不満を歌にし、単身赴任の男性達が酒場で荒々しく男性同士で踊ったのがタンゴの始まりと言われる。その後、娼婦を相手に踊られるようになり、男女で踊る形式が確立されたといわれる。

首都ヴェノスアイレスのボカ地区は、古くから港があった地域で、ヨーロッパから来た移民たちは、こ の地で、新しい第1歩を踏みしめた。19世紀終わりごろのラ・ボカは、イタリア、スペイン系を中心とした、ヨーロッパからの移民や、アフリカ系の人々など様々な人種の人々であふれていた。

タンゴは、そういった環境の中、様々な文化の混合によりブエノスアイレス南部(ラ・ボカ、サンテルモ地区)で生また。

ラ・ボカ地区では、カミニート、ボカ・ジュニオールス・スタジアム などを訪れることが出来る。しかし・・・

・・・「ラ・ボカ地区は、中心街から少し離れると、あまり雰囲気の良くない地域もあります。そういった地域にはあまり近づかないようにしてください。(中心街には、警察官も多く立ち安全が保たれております)」と観光案内は呼びかけている。

私がここを訪れたのは1981(昭和56)年の8月上旬、南半球に位置するヴェノスアイレスでは真冬とあって深い雪に包まれていた。外務大臣を福田、大平内閣で務めた後、鈴木善幸内閣の途中から厚生大臣(2度目)として入閣した園田直さんが、この年の5月18日からまたまた外務大臣に鞍替え。

7月中旬にカナダのオタワでのサミットに参加。22日に一旦帰国したあと29日、再度機上の人となり南米歴訪の旅となった。アルゼンチンに入ったときは日本を離れて10日も経っており私ですら疲れを覚えていた。

まして重篤な糖尿病患者の大臣は腎臓の機能が極端に悪化。連続して100メートルは歩けない、という状態を無理しての外遊(事実このあと11月30日の退陣後間もなく人工透析を受け始め、これから3年後、1984年4月2日、腎不全のため70歳で死亡したのだ)。

アルゼンチンはドイツのナチの残党が逃げ込んだ国としても知られていた。アイヒマンの追跡劇が当時は有名だった。

ヴェノスアイレスには2泊した。1976年3月に軍事クーデターで政権の座に就いたデビラ大統領を表敬したところ、自民党を輸出して、下さらんか、といわれて笑ったが、アルゼンチンの経済状況は悪化していたのである。

折角だと言うので夜はタンゴを聴きに小さな店に入った。翌日は雨だったが、タンゴ発祥の地とされるカミニートと訪れた。カミニート (Caminito)はスペイン語で小道の意。 タンゴの名曲でもある。ブエノスアイレスには、この曲に因んだ細長い公園があるのだ。

折からの雨。スペインやイタリアからの貧しい移民のフラストレーションのはけ口として酒場で、日頃の不満を歌にし、単身赴任の男性達が酒場で荒々しく男性同士で踊ったのがタンゴの始まりと言われる、そのことに思いを馳せているうちに園田さんの余命があまり長くないことに思いがいたり涙が止まらなくなった。案内して来てくれた大使館の人が怪訝な顔をしていたのは当然である。

園田外相の外遊はこの後もう1回あった。メキシコのカンクンで開かれた南北サミットへの出席。

11月30日午前11時に臨時閣議が招集され、内閣改造のための辞表とりまとめで辞職、外務省に戻って記者会見。公式な場に姿を見せた最後だった。死ぬ前は全盲になっていた。2007.02.07
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