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ゼネコンは中東を目指す 渡部亮次郎
中東に初めて足を踏み入れたのは1978(昭和53)年の1月だった。前年の11月に福田赳夫内閣の外務大臣秘書官に任命され、園田直外務大臣の初外遊、厳寒モスクワでの日ソ外相定期協議に随行。帰国翌日に今度は灼熱の中東へ飛び立ったのだった。

イラン、クエートのあとアラブ首長国連邦。冬でありながら摂氏40度近い。青空が澄みすぎて目を開けてはいられない。止むを得ず下を向くのだが、砂ですら眩しいのだ。車のボンネットにタマゴを割ったら目玉焼きのできること確実だった。

そういう中、日本から石油を掘りに来ているアブダビ石油の現場を訪問して社員たちの悩みを聞いた。酒の呑めない国だから時々パリに出かけるのが待ち遠しいとのことだった。

とにかく眩しい。移動中、警備兵が護衛してくれるのだが、兵士の全員が近隣国からの傭兵。「連中が謀反を起こしたら、こっちはひとたまりもないな」と大臣が呟いたので、一瞬、身の毛がよだったことを思い出した。

そのアラブ首長国連邦(UAE)へ公共事業から締め出された日本の大手ゼネコンが大挙して押しかけている、というニュースを読売新聞で読んだ(2007.01.15)。アブダビ石油の苦しみを今やゼネコンが被っているのだ。

産業としては石油産出しかなかったアラブ首長国は、最近、観光に力を入れ始め、鉄道、高級住宅、超高層オフィスビルの建設を日本のゼネコンが請け負っている。

このうち都市交通システム建設工事では大林組、鹿島がトルコのゼネコンと組んで、05年8月から41駅の駅舎などの基礎部分を担当。システムの開業は009年の予定。受注額は約2280億円。

住宅では清水建設単独で2006年7月から全980戸の高級集合住宅の建設に取り掛かっている。受注額540億円。工期は08年6月まで。

更に大成建設はレバノンの企業と組んでUAEアルマスタワーを建設中。これは超高層オフィスビル。地上68階(360メートル)。このビル自体が観光資源と現地では考えているそうだ。

UAE以外では、アフリカ北西部の民主人民共和国アルジェリアに東西に横断する高速道路の建設事業がある。日本は1200Kmのうち東工区400Kmを請け負った。

鹿島、大成建設、西松建設、ハザマ、伊藤忠商事のジョイントヴェンチャー。受注額計5400億円。工期は2006年10月~10年月。

ゼネコン業界は国内の公共工事が95年度下半期の4兆3270億円をピークに減り続け、06年度上半期は9710億円と半期ベースで初めて1兆円を割った。

そこで読売新聞で日本建設団体連合会(日建連)の纏めを見れば2006年度上半期の海外建設受注(会員54社計)は7000億円となった。これは前年同期の2倍近い(1・98倍)。

アラブ首長国連邦は人口432万人とは言いながらその80%が外国人。軍隊や警察すら外国人の雇い人と言う国。約30年前の1月。珍しく道路脇に花壇があり、偉そうな服装をした男性がホースで水遣りをしていた。

同乗していた日本外務省のアラブ担当課長曰く「あの方は閣僚です。石油より高価な真水を花壇に撒くのですから大変な権限なのです」。
ドバイ市内には砂の上に2階建てのアパートらしきものの建設が進められていたが、旅に慣れた遊牧民は建物には住みたがらないとのことだった。

それが30年を経て石油依存型経済から脱却して観光都市になるのだという。石炭閉山から観光を目指して財政破綻した夕張にならなければ良いが。

それはともかく海外建設協会(東京)によると、中東からの05年度の海外建設受注実績は1943億円で、アジア(6304億円)、北米(2093億円)に次ぐ3位。

ゼネコン業界では当分は海外頼みに縋るしかないとハラを括ったのか、海外拠点作りも盛ん。大成建設は4年前から中東、北アフリカ周辺や東欧地域などで野市場拡大を目指し、インド、ロシア、リビアなどにも営業拠点を設けた。

大林組は06年7月、ベトナムに現地法人「大林ベトナム」を設立し、ドバイにその分室を設置した。とはいえ中小はそこまでも手が出ない。2007・01・16
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