<< 中央アジアの"北朝鮮"に異変? 古沢襄 | main | 安倍内閣の支持率低下は・・・ 古沢襄 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |







潮(しお)目の読み違え 渡部亮次郎
潮の目とは、二つの異なった潮流の境目。海峡や寒暖二流の交流点などに生ずる。潮境。(広辞苑)。ここでは転じて世論の流れの変化を読むことの意味に使う。安倍さんが北新地ママを官舎問題と読み違えたのも潮の目を読めなかった未熟さである。

野党民主党では偽メール事件で代表が交代した。あの時もさっさと辞めれば傷の深くなる事は無かったものを、前原誠司代表はまるで右顧左眄したかのように様子見をしているうちに傷が深くなった。

それで党内では「若い者に任せてはいけない」との論が起き、正倉院の御物を引っ張りだしてきた。時機遅れの小沢さんである。ところが安倍さんも本間教授問題の読みを間違えること、民主党若手を笑えない。

総理として税制調査会の会長に任命したばかりの大阪大学大学院教授本間正明さんが東京・神宮前の公務員宿舎に大阪・北新地のクラブのママを囲っている、とすっぱ抜いたのは週刊ポスト。新聞もテレビも抜かれた。

事実関係を確かめたら、週刊誌の指摘どおりだった。それにも拘わらず安倍総理、塩崎官房長官は「職務に専念していただきたい」と庇い続けた。完全に国民感情と逆だったから国民は内閣の支持率をガタ落ちさせて鬱憤を晴らした。

私なら然るべき人間をすばやく極秘裏に派遣して本間会長を辞めさせるが、塩崎官房長官は「法的に問題がない」として「いずれ収束する」と見ていた。法的な問題なんかではない。倫理、道徳の問題!

今回の問題の潮目は(1)官舎(2)北新地ママのほかに(3)税調は国民にとって「敵役」という側面のあったことだ。政府首脳はこの点を忘れた。

本間会長が官舎にクラブのママを囲いながら税調会長の職務を全うすることは国民感情が絶対許さない、という読みができなかった。如何に正しいことをしようが、いまどきの税調は絶対、増税に踏み切るのだから、国民ははなから本間さんを敵と決めていたのだ。

その「敵」がこともあろうに「官舎」の「ママ」を囲っていた。官舎が民間アパートの十分の一の安さ。「庶民はそこに嫉妬しているだけだから辞めさせる必要はない」とタカを括っていた。

違う。いまどき庶民は大学教授というものをあまり尊敬しなくなっている。ミラーマンの出現などで社会的評価は下がるばかりだ。スキあらば貶してやろうと待ち構えている。だから週刊誌もスクープに血道を上げている。教授の評価を上げているのは件のママだけだろう。

本間氏は夫人と離婚協議が進んでいるとして倫理的立場の正しさを主張もしたが、これを夫人が真っ向から否定した。これで潮目は完全に変わってしまった。一日も早い辞任が必要だったのに、まだ逡巡した。正義に疎いのは日銀総裁と並んで大阪モンだからではないが、ケチではあるのだ。

聞けば大阪大学では来年三月で定年とか。そうなると公職は政府税調会長しかなくなるから、唯一メシのタネを確保しておかなければならない。遅疑逡巡したのはこの点ではなかったか。事件発覚から十日経ってやっと普通の感覚になった。

産経新聞(22日付)によれば、真相を初めに週刊誌にリークしたのは財務省サイドらしい。それは財務省としては税調会長は石前会長の留任を希望していたのを安倍総理に拒否された恨みかららしい。

潮目の読み違い、辞任のタイミングの間違い、役人の反抗。安倍さんの若さゆえの至り無さ。どうも前途多難と言わざるを得ないのは残念至極である。2006.12.22
| - | 19:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







スポンサーサイト
| - | 19:35 | - | - | pookmark |







コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kajikablog.jugem.jp/trackback/448245
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>

SEARCH

SELECTED ENTRIES

RECENT COMMENT

CATEGORIES

ARCHIVES

LINKS

PROFILE