<< 師走のしょっつる貝焼き鍋 古沢襄 | main | 戦後保守政治の証人・辻トシ子女史 古沢襄 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |







安倍内閣を信任した国会だったのか? 古沢襄
各社とも紋切り型の国会記事を書いているが実態は与野党の談合。「与野党攻防大詰め」という見出しも白々しい。安倍首相が最重要法案として挙げた教育基本法改正案や防衛庁の省昇格関連法案などが軒並み成立、野党が出した内閣不信任決議案は、圧倒的多数をしめる与党によって、あっさり否決。何と事はない、国会は安倍内閣を信任したことになる。次のような記事を書かされたマスコミこそいい面の皮となってしまった。

不信任案否決 教育基本法めぐり与野党攻防大詰め
臨時国会は15日、会期末を迎え、民主、共産、社民、国民新の野党4党は同日、衆院に安倍内閣と麻生外相の不信任決議案を、参院に伊吹文部科学相の問責決議案を共同で提出した。これに対し、与党はこの日に参院本会議で採決予定の教育基本法改正案や防衛庁の省昇格関連法案などが、野党の抵抗で時間切れとなって廃案や継続審議となるのを避けるため、会期を19日まで4日間延長することを衆参両院議長に申し入れ、15日午後の衆院本会議で可決した。

また、与党は同日午後の衆院本会議で、内閣不信任決議案を与党の反対多数で否決した。参院本会議で採決を待つ法案はすべて15日中に成立させる方針。外相の不信任決議案は内閣不信任決議案と一本化され、採決に付されなかった。

野党は安倍内閣不信任決議案提出の理由に、政府主催のタウンミーティングの「やらせ」による世論誘導や、教育基本法改正案の採決強行などを挙げている。麻生外相については、核武装議論の必要性を繰り返し、非核三原則の国是を否定した、などとしている。外相については、内閣不信任決議案と重複するなどとして提出を見送る方向だったが、核武装議論をめぐり外相の罷免要求をした経緯があることなどから、提出に転じた。

これを受け、自民党の中川秀直幹事長や二階俊博国会対策委員長らが15日午前、首相官邸を訪れ、安倍首相に会期を4日間延長する方針を伝えて了承された。

また、野党は午後、参院で伊吹文科相の問責決議案を提出し、教育基本法改正案の成立に抵抗した。民主党の郡司彰・参院国対委員長は15日午前、党参院議員総会で、「あらゆる可能性を持って対応したい」と述べた。(朝日)2006年12月15日(金)16:28 >

この原因は民主党にある。防衛庁の省昇格関連法案には、民主党は衆院本会議で賛成票を投じた。党内には旧社会党系が反対していたが、沖縄知事選で手痛い敗北を喫したことから前原前代表ら保守系が「政権を狙うのなら与党と安保政策が正反対ではいけない」と主張して反対論を封じ込めた背景がある。

しかし元副代表の横路孝弘副議長は本会議採決で起立せずに反対している。党議拘束に違反したのである。北橋健治、土肥隆一議員は採決前に議場から退席、横光克彦、達増拓也、下条みつ議員は本会議を欠席している。この造反に鳩山幹事長は「いずれもやむをえない事情があった」と黙認している。

マスコミも自民党の造反復党に目を奪われて、民主党の一部議員が党議拘束に造反したニュースを見逃している。保守系議員の「世論としては沖縄知事選で勝負がついた」「反対すれば中道右派の票が民主党から逃げる」という声にも耳を傾けていない。むしろ「核保有論議を容認する麻生外相の不信任決議案を提出する」という鳩山幹事長の発言を大きく取り上げ、終盤国会は波乱含みとした。

教育基本法改正案にしても民主党は対案を出しているが、この論議を放擲して、もっぱらタウンミーテイングのやらせ疑惑の追及に躍起になった。それも日教組系の議員を立てた旧社会党ばりの追及調だったから論議が堂々巡り。これでは巨大与党から足下を見透かされ、鎧袖一触で蹴散らかされるのが目にみえていた。

鳩山幹事長は「沖縄では共産党を含めた選挙協力をしたが、必ずしも十分でなかった」と共産党が加わった野党共闘の難しさを認めていた。これに対して小沢代表は「沖縄で負けたから変えますなんて、そんなバカなことはない」と路線継続にこだわった。

国民新党の亀井代表代行は「共産党を含めた共闘はナンセンス。安全保障政策で考え方が違っている」と疑問を呈している。自民党は「小沢民主党が共産党と組めば、組むほど保守、中道層は民主党から離れる」とむしろ小沢路線を歓迎する始末だ。

小沢代表が共産党や社民党との共闘にこだわりをみせるのは理由がある。これまでの国政選挙をみれば、共産党や社民党の得票が民主党候補に回れば、自民党に勝てる選挙区が多々ある。逆にいえば、それ以外に民主党が勝つ道はないということであろう。

計算上は成り立つ数式なのだが、民主党の保守系が懸念するのは、保守・中道右派の票が民主党離れする計算がされていないことであろう。強気の小沢代表と、懸念を深める保守系の間で、鳩山幹事長がウロウロしているといっても言い過ぎでない。民主党の腰が定まっていないから、今国会のような体たらくになる。それにマスコミも振り回されたのだから、後味の悪い師走となってしまった。
| - | 21:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







スポンサーサイト
| - | 21:06 | - | - | pookmark |







コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kajikablog.jugem.jp/trackback/444129
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>

SEARCH

SELECTED ENTRIES

RECENT COMMENT

CATEGORIES

ARCHIVES

LINKS

PROFILE