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船頭多くして 古沢襄
雪崩が発生したように「安倍へ 安倍へ」と草木も靡いている。真夏の雪崩現象では洒落にもならない。”勝ち馬”に乗ろうということだが「バスに乗り遅れるな」という構図をみていると安倍首相になった時の党役員・閣僚人事は、自薦・他薦を含めて難しい展開になるのではないか。

ドライな小泉首相に較べると安倍晋三氏は調和を重視する性格の持ち主。安倍周辺では派閥の推薦は受け付けないが「派閥や世代間のバランスに一定の配慮をする」とみている。

過去の総裁選後の人事をみると対立候補は無役で処遇されていない。それでも党役員・閣僚ポストは限られているから総裁派閥が遠慮する人事もあった。後見人を自負している森前首相は幹事長候補に中川秀直(森派)、古賀誠(丹羽・古賀派)、久間章生(津島派)、額賀福志郎(津島派)の四氏をあげたほか外相には麻生太郎氏(河野派)か民間人の登用もあるという認識を示した。

党内では来年夏の参院選を控えていることから青木参院議員会長や片山幹事長が所属する津島派から起用するとみる向きもある。その場合は中川政調会長は留任、総務会長には伊吹文明氏(伊吹派)か二階俊博氏(二階派)が取り沙汰されている。

安倍独走の流れを作ったのは誰か、となると見方が分かれる。私は四つの流れがあったとみる。その第一は派閥横断の若手の動き。福田康夫氏と安倍氏の支持率が接近した時に、いち早く安倍擁立を鮮明にして走りだしている。「再チャレンジ支援議院連盟」の山本有二会長、菅義偉幹事長らは、入閣の有力候補となった。

第二の流れは福田擁立・非安倍とみられていた古賀氏が安倍支持に踏み切ったことではないか。古賀氏の支持を当てにしていた谷垣氏や麻生氏ら宏池会グループにとって大きな打撃を与えている。二重の意味で安倍独走を決定付けたといえる。この変わり身を古賀氏は「来年の参院選で小沢民主党と対峙する」と理由付けた。二階氏とともに「親中国派」である古賀氏だが、早くから安倍支持を鮮明にしていた丹羽氏とともに丹羽・古賀派は四十八人、これに二階派の十五人を加えると隠然たる勢力を持つ。

第三の流れは津島派にあって総裁選に立つ意欲を隠さなかった額賀氏に対して慎重論を唱えて、額賀氏の自重を求めた久間氏の隠れた功績を見逃すことができない。津島派は自由投票になるとみられるが、大勢は安倍支持。幹事長人事は久間氏か古賀氏の公算がある。

そして安倍独走の決め手になったのは、模様眺めだった伊吹派の安倍支持だったのではないか。伊吹派は前身の亀井派が非主流だったことから郵政政局で分裂する悲哀を味わった。古賀氏と二階氏が安倍支持に踏み切るや一致して安倍支持を表明している。

ここで見逃せないのは、党内若手グループを上回るベテラン・中堅議員が雪崩をうって安倍支持に走ったことだ。それぞれが論功行賞を求めれば、船頭多くして舟が山に登ることになりかねない。党役員人事で若手グループの登用は困難となるのではないか。

閣僚人事でも実力者を配置すれば、重量内閣の体裁を整えることにはなるが、若手グループの不満を招くことになりかねない。この不満を抑えるには、内閣のスポークスマンとなる官房長官に若手の登用を考える気がする。早くも石原ファミリーの石原伸晃氏の起用を予想する向きもでている。
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