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砂漠にも民主主義? 渡部亮次郎
アメリカ式民主主義の主張はそれでいいだろうが、だからと言ってそれは普遍的に地球上の何処にも根付くだろうか。いささか疑問を持っている。

国連決議に基づき2003年3月17日、ブッシュ大統領はテレビ演説を行い、48時間以内にサッダーム・フセイン大統領とその家族がイラク国外に退去するよう命じ、攻撃予告の最後通牒を行った。

しかし、フセイン大統領は徹底抗戦を主張して応えなかったため、2日後の3月19日(アメリカ東部標準時)に予告どおり、イギリスなどと共に『イラクの自由作戦』と命名した作戦に則って、空爆を開始した。

ブッシュ大統領は開戦前後の演説における戦争理由として以下を挙げた。
生物・化学兵器等、大量破壊兵器を保有し続け、その事実を否定し、国連の武器査察団に全面的な協力を行わない(部分的な協力に止まっている)ことに対する武力制裁のため。

イラクの一般市民をサッダーム・フセイン大統領の圧政から解放するため。
テロリストに対する支援国であるイラクを「民主的な国」に変えるため(対テロ戦争の一環)。

やがてフセイン大統領は恥ずかしい状態で捕まり、裁判で往生際の悪いところを世界にさらしている。しかし、戦争の結末は見通しさえ立たない。イラクはアメリカにはそむいたが、逆に砂漠にアメリカ民主主義はは根付くものだろうか。

気候風土という。雨の多い国土ならそれなりにウェットな国民性が出来る。乾いたところならそれに見合った性格、それに見合った食糧が収穫できる。日本で出来るコメは満洲(中国東北部)ではできない。精々大豆だ。コメ文化は根付かなかった。

西ヨーロッパでは大麦しか出来なくて、昔は大変だった。酸性土壌だから牧草を植えて、それを食わせた家畜をとさつして食糧とした。水は良くないが汗は乾燥するから、フランスでは風呂が発達しない代わり、香水が発達した。

アイルランドでは長いことジャガイモが主食だったが、1840年代後半より、ジャガイモの不作が数年続き、大飢饉となる(ジャガイモ飢饉)。この結果、多数のアイルランド人がアメリカ大陸へと移住していった。

このように異なった気候に異なった風土と文化が発達し、異なった政治態勢が出来上がった。それらのところから落ちこぼれた人たちがアメリカ大陸へ大移住し、喧嘩し、殺し合いの結果、アメリカ式民主主義を確立した。成功した。

だからと言って全世界にそれを適用することが可能と考えるあたりが単純性なんとかと揶揄される所以ではないか。自分たちが折り合えた方式、世界の出稼ぎ飯場国家が生み出した多数決万能主義は何処にも普遍的に通用するはずだとの独り合点は実は世界の迷惑ではないか。

アメリカには民族としては何百の民族がいるだろう。それが200年余に亘って協議し喧嘩し協定して今日の合衆国を建設した。否、合衆国と言う事は、一国でありながら一国でないことを自白しているようなものだ。

だからこそ、成文法その他で細かく詳しく自他を拘束して共同生活を送っている。概ね気候も温暖で、生命、財産の保全に苦労する事は稀である。肥沃な土壌と食糧にも恵まれている。

それを砂漠でも同じようにしろと言われて可能だろうか。砂嵐に遭遇して多数決を採っているヒマはない。首長の熟した判断による命令一下、対応しなければ命をうしなうのである。

憲法よりもマホメッドの教えに従い妻を4人まで娶れる幸せ(責め苦?)を享受し、アメリカ人には惨めとしか思われない食糧を食べて生活を保ってきたのである。

私は中東を詳しくは知らないが、遊牧の民はあくまでも遊牧を好み、水洗トイレのアパート生活を嫌うと聞いた。尻に左手で砂を巻き上げて始末するやり方は、砂漠での致し方なき方法だが、古来の習慣となれば、不潔と言っても文句が還って来よう。

それやこれや考えると、砂嵐吹きすさぶ中東にアメリカ式民主主義を持ち込むことには無理があるように思う。そういうとアメリカの友人は1945年に持ち込んだ日本には根付いたと言い張るが、日本は砂漠ではない。識字率も世界有数だった。

アメリカの気候風土の生み出したアメリカ式民主主義。だが砂漠のイラクに根付くとは思えない。アメリカが民主主義をかかえて自爆に行っているような気がしてならない。2006・07・31
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