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北投石・遠野石・阿蘇石 古沢襄
台湾の大屯山麓に北投(ぺーとう)温泉という一大歓楽郷がある。台北の北北西にある温泉なのだが、ここから北投石という珍しい石が産出している。温泉で沈殿した硫酸鉛鉱だが、世界でも二、三カ所からしか産出しない。普通の石の千倍から一万倍くらいの放射能があって、蛍光性を持っている。

この北投石と同じものが日本でも発見された。明治三十一年のことである。昭和二十七年に国の特別天然記念物に指定された。発見されたところは、秋田県の玉川温泉。日本は温泉大国だから、温泉の周りを掘れば、北投石がどこからでも、ゴロゴロと出てきそうなものだが、そういうものではないらしい。

北投石は重晶石(硫酸バリウム)のバリウムの一部が鉛に置換された化学組成をもつ鉱物。鉛の多い褐色の層とラジウムの多い白色の層が重なり、縞模様をつくっていて、生成のときの成長速度は、年に0.5から1ミリメートルだという。だから北投石が生成されるのに一万年かかるという学説もある。

温泉の湯の花が、長い時間をかけて堆積したものだが、半永久的にラジウムを放射し続けるのが特徴。さらに北投石の放射能の量が高く、また、鉛やラジウムを含むことから、体に長く密着させたり、北投石を水に入れて、その水を飲むことは身体に有害だとされている。玉川温泉の北投石も厳重に保存されていて、地表ではみることが出来ない。

ところが玉川温泉では、この北投石を売っている。北投石の原料となる玉川温泉の湯の花を使って、人工北投石のセラミックボールを作った。放射能の量が少ないので人体には害がないが、効能のほどは分からない。一セット十万円もする高価なお土産品。

この玉川温泉は温泉愛好者の間では、世界屈指のラジウム温泉として知られていたが、冬の半年は国道341線が雪で閉ざされ、雪上車に乗らないといけないために、世間にはあまり知られていなかった。秋田新幹線が開通し、国道341線の除雪されるようになったので、現在では一年を通して数多くの湯治客で賑わっている。今では一年先の予約も満杯。宿泊を諦めた客は、岩盤浴をしたりして日帰りで帰っている。

柳田国男の「遠野物語」で知られた岩手県の遠野でも珍しい幻の石が発見されている。「花崗斑岩」(カコウハンガン)の中の原石・角閃石岩で、昭和六十二年に遠野市小友町の山林で発見された。各研究機関の試験の結果、高効率遠赤外線放射石として評価され、現在はセラミックの原料としても利用されている。

優れた熱浸透性(保湿性)優れた抗菌・防カビ性(鮮度保持性)優れた脱臭性の石なのだが、遠赤外線は毛細血管を拡張し、血液循環を改善するほか、医学的には局所新陳代謝の促進細胞機能の賦活作用、自然治癒力の増強、知覚神経の異常興奮の抑制自律神経の機能調整など副作用がない石として注目されている。

その他に水道水等のカルキ臭やカビ臭さを消し、弱アルカリ飲料水になる効用があるほか、浴槽に沈めて入浴すると、体の深部まで温まり、保湿効果も高く湯冷めしにくくなる。金魚鉢に入れておくと藻がつかずに、いつまでも綺麗な水が保てる不思議な石である。

遠野石の噂は数年前に聞いていたが、西和賀町議の高橋雅一さんが、お土産に持ってきてくれた。瓶に遠野石を敷いて水道水を張り、その水を沸かしたお湯で、お茶を入れるとマイルドな味になるという。この水でご飯を炊くとおいしいともいう。私は朝起きると水を二杯飲むようにしている。たしかにアルカリ水はおいしい。ついでに愛犬バロンにも遠野石の水を飲ませている。これも一セット八千円もする高価なものだが、健康がカネで買えると思えば、安いものである。

数年前のことになったが、九州の阿蘇山で掘った阿蘇石を貰ったことがあった。阿蘇熔結(ようけつ)凝灰岩なのだが、阿蘇観光にきた人たちに一つ百円から二百円で観光土産で売っている。

阿蘇石を浴槽に並べて、入浴すると身体が暖まるというので十数個を並べて、一年ほどやってみたが、あまり効果がなかった。そのうちに古代史を読んでいたら、阿蘇石を使って石棺を作った話がやたらと出てきた。古代の石棺を尻に敷いて風呂に入るのもオツなものだと気にしなかったが、女房が気味悪がるものだから、仕方なく庭に阿蘇石を捨てたままにしてある。バロンが時たま足をあげておしっこをかけているが、古代天皇の石棺材に放尿するのは不敬罪ものだと思いつつ眺めている。
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