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トップ候補に落とし穴、ウィスコンシン州予備選   ウオールストリートジャーナル

■今回の敗北でクリントン・トランプ両氏にとって予断許さぬ展開に
 

ウィスコンシン州はこれまで大統領選のトップランナーに友好的な姿勢を示してきたが、今回の予備選では、民主・共和両党のトップを走る候補者に非友好的な態度を突きつけた。


大統領選で両党の指名獲得を目指すヒラリー・クリントン、ドナルド・トランプ両氏にとって、この日の結果は、今後、一段と不安定な状況が待ち受けていることを示すものとなった。


ただ、クリントン氏とトランプ氏の状況は同じではない。トランプ氏にとっての危険性のほうがはるかに大きい。もっとも、共通点もある。それは、両者ともウィスコンシン州で勝利すれば事実上指名を確実に出来るところだったが、そうはできなかったことだ。


今回の負けで、両党ともに長期戦にもつれ込み、どの陣営にとっても、不愉快なサプライズに見舞われるリスクに長期間さらされることになる。


ウィスコンシン州予備選の結果は何もはっきりしたことを示さなかった。ただひとつ、今年の大統領選が誰にとっても容易ではないという事実を除いては。


トランプ氏にとって第1の問題は、テッド・クルーズ上院議員に単に負けたのではなく、大敗したということだ。


これほどの敗北では、大統領候補としての正当性を訴える最も基本的な主張にけちが付く。それは、自分は勝ち進んでいるから勝者であり、他の候補は負けているから敗者だという論理だ。


トランプ氏は自分が大統領候補にふさわしいと主張する理由として、政治的立場よりも支持率の高さや予備選・党員集会での勝利を挙げている。


今回、アイオワ州党員集会以来初めて、トランプ氏はこうした主張にけちがつくような大敗を喫した。問題は、今回の負けがトランプ氏のイメージにどの程度大きなダメージを与えるかだ。


もっと実質的なレベルでは、今回の敗北で、候補者が絞られてくると、トランプ氏の弱さが露呈しかねないことが示された。こうした状況は今回のウィスコンシン州予備選で初めて鮮明に示された。


一方、クルーズ氏にとっての問題は、指名争いが今後、ニューヨークやコネティカット、メリーランド、ロードアイランド、オレゴンといった、同氏にとってそれほど有利とは考えられない州に移ることだ。


しかし、トランプ氏にとっても、こうした州ではもう一人の候補者ジョン・ケーシック・氏にも望みが残っていることが問題となる。これらの州は全て代議員数を比例配分する方式を採っていることから、トランプ氏の獲得代議員数が抑えられることにもなる。


そうなれば、党の指名争いは6月6日のカリフォルニア州予備選にもつれ込むことは確実だ。トランプ氏はそれを認識しているもようで、同氏陣営は近く同州での選挙運動に向かうと発表した。


トランプ氏が引き続き共和党の最有力候補であることは明らかだ。しかし、同氏が7月の党大会までに過半数の代議員数を獲得できる公算は小さく、相対的に多数の代議員を獲得したことを理由に自分が指名を受けるのが公平だと主張せざるを得なくなる可能性が高まっている。

一方、民主党ではクリントン氏も同じくらい長引く争いに直面する見通しで、それがダメージとなる可能性がある。


クリントン氏にとっての問題は、バーニー・サンダース氏がしばらく指名争いにとどまることばかりでなく、サンダース氏のメッセージがまさにクリントン氏の弱点を突く刀になりつつあることだ。つまり、有権者がクリントン氏の信頼性について疑問視しているという点だ。


サンダース氏の争点は、気候変動や最低賃金、ヘルスケア制度についてクリントン氏と意見が異なるというだけではなくなっている。サンダース氏はクリントン氏について、銀行や製薬会社、エネルギー業者から選挙献金を受け取り、彼らを喜ばせる行動を取っていると批判、クリントン氏は信頼できないと主張している。


サンダース氏は今週、米紙ニューヨーク・デイリーニュースとのインタビューで、一つの点を強調した。「私は彼女を個人攻撃したことはない。彼女の信頼性について米国民に判断してもらう」と語った。

 
クリントン氏にとっての2つ目の問題は、サンダース氏が勝利するたびに、若い白人有権者の支持が得られないというクリントン氏の弱さが浮き彫りになることだ。


また、サンダース氏に対し、「スーパー代議員」(党幹部や議員などで、党大会での投票権が自動的に与えられ、自由に投票できる)はクリントン氏を支持する姿勢を見直すべきだと訴える余地を与えている。実際、サンダース陣営は、同氏が予備選・党員集会で勝利した州のスーパー代議員は同氏を支持すべきだと主張している。


もっとも、それが実現する公算は小さいようだ。サンダース氏にとっての問題は、大手銀行を解体するという持論を実行する具体策について明確に説明できずにいることだ。そのことに、5日には多くの民主党員が眉をひそめた。それでも、ウィスコンシン州の結果はこうした状況がしばらく続きそうなことを意味している。(筆者のジェラルド・F・サイブはWSJワシントン支局長)


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