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米FRBイエーレン議長が議会証言   宮崎正広

■中国の経済と通貨政策の不確実性が市場に動揺と不安を与えている


2月10日、イエーレンFRB議長は議会証言に立った。


眼目はFRBの利上げが続くのか、どうか。議長は「市場の混乱に配慮し、利上げペースは経済データを見ながらの判断となる」として、利上げペースの原則を示唆した。


「米国経済は雇用統計や自動車の力強い販売実績などをみても明らかに拡大している」としながらも、新興国の経済が急減速していること、企業の資金調達がコストの上昇を招いているなどと指摘した。


とりわけ資源国の低迷、中国を筆頭とする新興国家からのドル資金のエクソダスを目撃すれば、世界経済はますます安定を欠いており、こういうタイミングで米国が利上げを続けると、好調な米国経済も暗転しかねないだろう。


日銀はマイナス金利に舵を切ったため、日本では数日、株高、円安が続いたが、短期的効果で終息した。以後は中国人民元下落に歩調を合わせるかのように円高、株安が進んだ。


まして人民元のさらなる暴落の予兆と中国からの資金流失、景気の低迷はさらに悪化する方向にあり、欧州にまで飛び火している。


イエーレンは「中国の経済と通貨政策の不確実性が市場に動揺と不安を与えている」と述べたが、このFRB議長証言で、最も注目するべきポイントこそ、この「中国」への評価である。


彼女はこう言った。


「人民元の下落は中国の為替政策ならびに展望の不確実性によって悪化している。国際金融市場での不安定、ならびに国際経済の脆弱性は世界経済を不透明なものとしており、成長への懸念を産むが、中国の供給過剰と過度な在庫が石油など世界の商品価格を押し下げ、資源新興国への金融ストレスを惹起しかねない」。


現実の問題は、過剰在庫、過剰設備投資がアジアでは鉄鋼不況など深刻な悪影響をもたらしており、FRB議長の現実認識にはタイムラグを感じた発言だった。


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| 宮崎正弘 | 05:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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