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香港の繁華街、旺角で暴動(続報)   宮崎正広

■不正屋台取り締まりに端を発し、警官隊と激突、多数のけが人


たいへんな旧正月となった。


新年を暴動で幕開けの香港。中国は旧暦を採用しているので正月元旦は2月8日である。


8日深夜から9日の午前2時にかけて騒ぎは始まり、群衆は近くの波止場からパレットや木材を持ち出して武器とし、ゴミを集めて放火した。出動した警官隊と角材を振り回して暴徒化し、旺角の地下鉄的は閉鎖された。


警官隊は弐発の威嚇射撃、群衆はさらに暴徒化した。


もともと旺角は下町、労働者の町で、ネイザン通りから一本東へ入ると無数の屋台がならぶ。ここがガイドブックにもでてくる「女人街」だ。偽物の時計、ぬいぐるみ、安物の装飾品、衣服、オモチャを売っている。


中国人ばかりか、外国人、それもアラブ系、インド系、ラテン系が目立ち、一帯はいつも雑然、早産としている。お土産を買いに来る観光客も多い


http://atimes.com/2016/02/hong-kongs-mong-kok-riots-expression-of-popular-discontent/



この一角で不正輸入の野菜、食料品の屋台に監査に入った香港衛生当局の取り締まりを目撃して、一部住民が騒ぎ出し、警官隊と衝突しはじめたため騒ぎが大きくなった。


一昨年の「雨傘革命」のおりは旺角でも道路封鎖がつづき、学生を応援する住民と北京系のマフィアとの暴力沙汰が続いた場所としても有名でもある。道路封鎖は弐ヶ月以上も続き、世界中からジャーナリストが香港に取材に入った。
  

香港は北京寄りの梁振英・行政長官が繰り出す施策が、香港の「一国両制度」を踏みにじるため、台湾の「ひまわり学生運動」に刺戟を受けた学生、知識人が一斉に立ち上がったのだ。


 ▼銅鑼湾書店事件も背後に


おりしも習近平のスキャンダル本を上梓しようとしていた「銅鑼湾書店」の店主以下五名の失踪も、中国公安部に拉致されて逮捕されており、香港の主権はないがしろにされている。


そうした怒りは一月下旬に香港大学で小競り合いに発展していた。


筆者(宮崎正広)も香港大学に見に行ったが、学長、理事会人事をめぐって学生が抗議し、一部乱闘騒ぎとなった(1月26日)。


これを香港の『文わい報』「東方時報」「明報」など北京寄りのメディアが「暴徒」と決めつけて書いていた。


まるで1989年6月4日の天安門事件のときの学生を「反革命暴乱」と書いたように、民主的な抗議行動を一切認めない立場の表明でしかない。 


香港の二大産業は「金融」と「不動産」だ。この二つが突然落とし穴に陥没したかのように大不況に突入し、人民元下落に連動した香港ドルが下落、株式は暴落、そして年初来、香港の不動産価格が崩落し始めた。


暴動に発展した民衆の心理の奧底には、ひたひとと押し寄せる大不況への不安が潜んでいるに違いない。


<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>

| 宮崎正弘 | 06:37 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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