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北は中共瀋陽軍区のカイライ!?   古沢襄

久しぶりに平井修一さん(頂門の一針)の論考を読んだ。いつもながら鋭い指摘である。北朝鮮と中国の関係は、この角度から見て置いた方がいい。


政策提言委員/拓殖大学海外事情研究所教授・澁谷司の論考「北朝鮮の 『水爆』実験をめぐる疑問」(日本戦略研究フォーラム1/8)は小生に とっては新しい発見があった。こうだ。


<朝鮮半島研究者は、しばしば中国をひとまとめにして論じる傾向がある。中国が“一枚岩”という認識である。けれども、現在の「太子党」中心の現習近平政権と「上海閥」の瀋陽軍区(同軍区は、近い将来、北京軍区 と合併して「東北戦区」となる予定)は分けて考える必要があるのではな いか。


金正恩第一書記が、いくら“好き勝手”を行っても、北京が経済制裁を行えないのは、ひとえに瀋陽軍区が金正恩体制を支えているからに他ならない。「水爆」実験後、中朝間で国境は閉鎖されることもなく、普段通りの交易が行われている。


ひょっとして、今回、北の「水爆」実験は瀋陽軍区が金正恩に命じてやらせたのではないか。なぜなら、目下、習近平政権が実施している人民解放軍「改編」に不満を持つ将軍らが多いからである。


特に、瀋陽軍区には徐才厚(制服組トップ)が君臨していたが、2014年に失脚した(翌15年3月、北京の病院で死亡)。同軍区は、その不満から金正恩を使って「水爆」実験を行い、習近平政権に揺さぶりをかけても不思議ではないだろう(実際、徐才厚が失脚する寸前の14年3月、瀋陽軍区ではクーデター未遂事件が発生している)。


周知のように、2013年12月、金正恩は叔父の張成沢を処刑した。張成沢は 北京政府に近く、金正日の長男 金正男を正恩の代わりに北のトップへ据えようと企てたからである。

一方、2015年10月、労働党創建70周年の際、習近平政権は、「共青団」の李源潮国家副主席を北へ派遣する予定だった。ところが、金正恩はそれを 断り、「上海閥」の劉雲山(党内序列5位)を指名している。いかに、金正恩が「上海閥」に近いかがうかがわれよう。>(以上)


北のバックに江沢民・上海閥の瀋陽軍区あり!? 瀋陽軍区は中ロ国境及 び中朝国境など中国の東北の守りを固めている。ネットで調べると――


<戦車、ミサイル、歩兵から構成される機械化軍団は一個軍が約十万人だが、人民解放軍がもつ5個軍のうち?個軍が瀋陽軍区に配備されている。


瀋陽軍区は金正日政権以来、北朝鮮を軍事的、政治的、経済的に援助してきていて、北朝鮮は北京政府ではなく瀋陽軍区のコントロール下に置かれている。


北朝鮮がしばしば行なう軍事パレードで登場するミサイルや戦車などのほ とんどは瀋陽軍区からのレンタルだとも言われている。


北朝鮮が準備している核実験も、瀋陽軍区の幹部が指導して進めている。 北朝鮮が核兵器を持つならば、それは実態としては瀋陽軍区の核保有である。


瀋陽軍区の有する戦力は他の大軍区に比べて格段に大きいから、瀋陽軍区が反乱を起こしたとき、中央政府は対抗できない>(「NAVERまとめ」など)


北は40万人の中共最精鋭部隊のカイライ・・・これが本当であれば習近平が北への制裁で何もできない理由、北が習近平を恐れない理由、国際的な経済制裁にも平気な理由、金正日から金正恩へ政権がスムースにバトン タッチした理由が分かる。


北が中共瀋陽軍区のカイライであれば、瀋陽軍区の“仮想敵”である北京政府(当時は胡錦涛主席)が金を出して作った中朝国境の橋「新鴨緑江大橋」が北による無期限開通延期で放置されている理由も分かる。瀋陽軍区が北京に「俺の縄張りに手を出すな」と脅しているのだろう。


9月の習近平の軍事パレードで上海閥の親玉、江沢民がはしゃいで、習が元気がなかった理由も分かる。習は軍を把握できていない。「瀋陽軍区は 習近平の命令など聞かない」と2014年1月に中島孝志氏は著書「中国と韓国、北朝鮮の動きが15分でわかる本」に書いている。


習が進めている軍事制度改革は習による軍の把握を進めるためだが、瀋陽軍区は頑強に抵抗するだろう。北の唐突な「水爆実験」は瀋陽軍区による習への脅しかもしれない。(頂門の一針)


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