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書評「王力雄の『黄禍』」   宮崎正広

■中国崩壊の過程をなまなましく想像してみると独裁政権が破綻すると、中国では想定外のことがおきる


<王力雄『黄禍』(集広舎)>


中国では何が起きても不思議ではないが、中国人でしか発想しえない近未来のシナリオが本書では展開される。


書き出しは新宿歌舞伎町のとある隠微な風俗店。ここで中国軍の幹部から或る人物の『暗殺』を頼まれる。いきなりの舞台が中国人の爆買いツアーのスポット、世界的に有名な歓楽街という設定だ。


暗殺は実行に移され、重要人物は撃たれる。


標的は誰あろう、中国共産党総書記である。


かくして中国に内戦が勃発し、共産党体制は崩壊、国外へあふれでる難民はシリア難民なんて目じゃない。世界はこの危機にいかに立ち向かうかというシミュレーション、近未来小説である。


かなり長い。


作者は哲学的思想書を小説に託したのかも知れない。


実は、この本は最初、1991年に台湾で出版され、世界で翻訳版がでた。発禁処分となった中国大陸内部でもコピィがまわし読みされた。2008年の北京五輪直後に、改訂版が上梓され、ようやく2015年に日本語版翻訳の出版にこぎ着けた。


ともかく「中共政権がどのような過程を経て瓦解し、それにつれて中国がどのような過程を経て崩壊するかということである。現実の進行過程は当然小説とは異なるが、専制政権は早晩瓦解する。しかも往々予想外のこととして(ソ連の解体が突然のことだったように)、今日、中国の各種の矛盾は深層で沸騰し、今まさに噴火戦としている。(中略)部分的な理性が重なって全局面の非理性的な状況に到るというのは、まさに今日の人間の典型的な姿である」と作者は強調している。


反乱万丈、奇想天外のストーリーは読んでのお楽しみ。


<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>

| 宮崎正弘 | 07:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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