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キトラ古墳 天文図は数百年前の星空か   古沢襄

奈良県明日香村にある「キトラ古墳」で見つかった天文図を天文学の専門家が新たに分析した結果、描かれているのは古墳が造られた時期の数百年前に観測された星空の可能性があることが分かりました。


7世紀末から8世紀初めの飛鳥時代に造られた「キトラ古墳」は、石室に極彩色の壁画が残されていたほか、天井には金ぱくで星などを表現した天文図が描かれ、本格的な天文図としては世界最古とも言われています。


これについて、天文学の2人の専門家が文化庁などとともに、いつ、どこで観測された星空を描いたものか詳しく分析しました。


このうち、国立天文台の相馬充助教は、5つの星の位置と、年代によって僅かに変わる地球の自転軸の傾きを照らし合わせ、西暦400年ごろに観測された星空ではないかと推測しました。


また、国立天文台に勤務していた中村士さんは、25の星の位置を基に分析し、紀元前80年ごろに観測されたのではないかと推測しました。


2人が指摘した時期には違いがありますが、いずれもキトラ古墳が造られた数百年前に観測された星空の可能性があるということです。


一方、観測された場所について、相馬助教は「北緯34度付近」と推測し、当時の技術水準などから古代中国の主要都市だった可能性が高いと指摘しています。


文化庁の建石徹古墳壁画対策調査官は「キトラ古墳の天文図が精密に描かれていたため、天文学者による分析も可能になった。この結果を踏まえ、さらに研究が進むよう期待している」と話しています。(NHK)

 
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