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「中華イージス」を次々就役させる中国海軍の野望   古沢襄

■海自に劣る探知能力、量で対抗


「海洋強国」を目指す中国が海軍力をすさまじい勢いで増強している。


中でも注目されるのが「中華イージス」だ。中国海軍のミサイル駆逐艦(DDG)は性能の面では、まだ米海軍や海上自衛隊には及ばないものの、新鋭艦が次々に就役しており、海自のDDG能力を着実に追い上げている。(笠原健)


■性能だけなら海自に軍配…ただし現状では


中国海軍最新のDDGとなるのが、2014年3月に一番艦「昆明」が就役した052D型だ。この艦は「蘭州級駆逐艦」といわれている052C型を発展させたものだ。


満載排水量は7500トン、全長は155メートル、全幅は17メートル、艦橋構造物には046A型多機能フェイズド・アレイ・レーダーを備えており、最大探知能力は380キロメートルとされている。もちろん、多数の目標を同時に探知可能だ。


主な武装としては、130ミリ単装速射砲1門と艦橋前と後部のヘリコプター格納庫前の2カ所に対空ミサイル垂直発射機(VLS)を備えている。中華イージスという場合、一般的には046A型多機能フェイズド・アレイ・レーダーを装備した052C型と052D型を指す。


むろん、中華イージスといっても30年近くイージス艦を運用してきた米海軍やその米海軍からノウハウを導入した海上自衛隊にはまだ及ばない。海自は、あたご型とこんごう型の計6隻のイージス艦を保有している。


最新鋭のあたご型は基準排水量7750トン、全長165メートル、全幅21メートル、艦橋構造物にはフェイズド・アレイ・レーダーを備え、最大探知能力は500キロメートル、200以上の目標を同時に探知可能だ。


レーダーで把握した情報は心臓部にあたるイージスシステムに送られ、目標の識別、攻撃の判断を瞬時に行う。単艦として海自のイージス艦と中華イージスの性能を比較すれば、明らかに海自に軍配が挙がる。


■建造→改良→再建造→再改良…次々就役させる中国海軍、量で圧倒


だが、警戒しなければならないのが、中国海軍がDDGを急造している点だ。052型ミサイル駆逐艦の場合、C型の建造が終わる前にD型が就役している。


つまり、改良した艦の建造を続けている最中にその次の改良艦の建造に着手し、就役させていることになる。中国海軍は、その時点で必要だと判断した性能を持つ艦を次々と洋上に送り出しているわけだ。


中国海軍が遮二無二、中華イージスを建造している背景には、中国海軍が空母機動部隊の運用をもくろんでいることと関係していそうだ。


建造された中華イージスは、空母を中心とした艦隊防空の要を担うことになる。052D型が新型のデータリンクを備えているのも艦隊の情報ネットワーク化を見据えたものだろう。


海自も最新鋭のミサイル防衛(MD)システムを搭載したイージス艦を建造する予定だが、中国海軍は052C型を6隻、052D型を12隻就役させる方針だ。


中国海軍のDDG開発・建造のペースが今後もこれまでと同様に続くと、量に勝る中華イージスが海自を圧倒するようなことになってしまうかもしれない。(産経)


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| 古澤襄 | 19:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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