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プーチン・ロシアの黄昏   平井修一

北朝鮮が米国大統領を「黒い猿」と言って世界から顰蹙を買っていたが、ロシアの御用メディア、スプートニクニュース4/16は「黒いミニブタの『オバマ』」と題する以下の記事を掲載していた。


<ヴォルゴグラードの動物園では、いうことを聞かない「オバマ」を再教育する試みが行われている。


米国のオバマ大統領にちなんで名づけられたミニブタ家族の一員、黒いミニブタの「オバマ」は、全く落ち着きのないブタに成長し、いたるところで悪態をついている。


他のミニブタたちが「オバマ」の図々しい行動を嫌がったため、「オバマ」は子ヤギや子牛のいる隣の檻に移されたが、そこでも子ヤギや子牛から牛乳の入った瓶を奪ったりして暴れているという。


そのため動物園の園長は、動物園の職員たちがいたずら者の「オバマ」を個別に面倒みなければならない、として嘆いている>(以上)


米大統領をいやしめて溜飲を下げている。貧すれば貪す、だ。よほどオバマに代表される西側諸国が憎いのだろうが、それだけロシアが西側の制裁で切羽詰まってきた、ということを表している。


フォーリンアフェアーズリポート(2015年4月号)のジョセフ・S・ナイ/ハーバード大学教授の論考から。


<ロシアは深刻な衰退途上にあると私はみている。経済をもっぱら資源輸出に依存しているし、人口減少という人口動態上の問題も抱えている。


20年後のロシアの人口は間違いなく減少しているはずだ。いまやロシア人男性の平均寿命は64歳で、この数字は先進国の男性平均寿命よりも10歳も低い。


しかも、政治腐敗が改革の行く手を阻んでおり、必要とされる変化が起きる見込みもほとんどない。


多くの人がプーチンのことを優れた戦略家だと言う。彼が優れた戦術家であることは認めるが、彼の戦略は実際にはロシアを衰退へと向かわせている>(以上)


同誌(2015年3月号)のアレクサンダー・モティル/ラトガース大学教授(政治学)の論考から。


<大統領に就任した当時、エネルギー価格が高騰していたことに乗じて、プーチンは450億ドル(4兆円)を着服したが、それでもロシアの生活レベルを引き上げられるだけの歳入が国庫に残されていた。


ロシア軍は増強され、プーチンの側近たちも甘い汁を吸った。


だがいまや環境は大きく変化した。原油価格は崩壊し、今後上昇へと転じる気配もない。欧米の制裁によるダメージも大きくなり、いまやロシア経済の規模は縮小しつつある。いずれプーチンは予算削減に手をつけざるを得なくなる。


しかし、ウクライナ危機のなかにある以上、軍事費は削れない。政治的支持をつなぎ止めるために社会保障費も削れない。となると、唯一のオプションは、側近たちが国家から資金をかすめ取るのを止めさせることかもしれない。


ここでシロヴィキによるクーデターのシナリオが浮上する。民衆蜂起が起きる可能性も、非ロシア系地域で分離独立運動が起きる危険もある。プーチン体制はいずれ崩壊する>(以上)


ロシアの汚職は中共と首位を競うほどにすさまじい。産経4/18「宇宙開発計画の大幅遅れ懸念、はびこる汚職問題が原因」から。  


<【モスクワ=黒川信雄】ロシアが宇宙開発計画の要と位置付ける新たな基地建設をめぐり、参画企業の不祥事が相次いでいることから、実現の大幅な遅れが懸念されている。新基地は極東振興の目玉とされているが、同国に根深くはびこる汚職問題が暗い影を落としている。


建設を受託した企業が事前に約20億ルーブル(約48億円)を支払われたにもかかわらず破産。資金は横領されたとみられ、給与が未払いとなった従業員が住居の屋根に「助けてくれ」などとプーチン大統領にメッセージを書く騒ぎになった。


別の企業でも工事責任者に対し横領の容疑で捜査が開始された。基地建設の資金約160億ルーブル(約3840億円)が行方不明になっていると伝えられている。
 

ロシアでは昨年開催されたソチ五輪でも大がかりな横領事件が発覚するなど、国家主導の大規模計画をめぐる汚職が絶えない>(以上)


4兆円とか4000億円がパッと消えてしまう。まるで手品のよう。想像を絶する国だ。ロイター3/19「危険水域のロシア経済、無策を露呈」から。


<ロシア経済の見通しは壊滅的とも言われている。ウクライナ情勢で見せる攻撃的な姿勢とは対照的に、国内問題に対するプーチン大統領の行動は見えてこない。金融市場には介入しているが、実体経済に対しては何も措置を講じていない。


ロシアから大規模な景気刺激策は見えてこない。公共投資の削減とそれに伴う公共部門の実質賃金低下は、民間企業に波及効果をもたらしている。小売やサービス部門を中心に、毎日のように人員削減や倒産のニュースが伝えられている。


いつ消費が回復するかは予想がつかない。ロシアの消費者は相当に追い込まれている。ロシアの銀行の推計によれば、財政削減とインフレとルーブル安のせいで、年末までに可処分所得の約半分を食費が占めることになるという。


こうしたことのすべてが、ロシア経済の構造的問題と、それに対すプーチン大統領の無為無策ぶりを物語っている。同大統領は2月、経済顧問らとクドリン前財務相を集め、行政改革や年金制度などについて話し合った。


同会合では、クドリン氏らが国内問題を改めて重視するよう暗に求めたが、具体的な提言作成には至らなかったという。プーチン大統領はまた、政府の腐敗を一掃するのではなく、汚職に対する罰金を軽減する法案に3月10日に署名した>(以上)


「政府の腐敗を一掃する」と誰もいなくなるから、罰金を減らす・・・「まあ、あまり派手にネコババや収賄をするな」ということだろう。なんというデタラメな国なのだろう、前時代の遺物のようだ。「プーチン・ロシアの黄昏」と言う他ない。プーチン、ダ・スヴィダーニャ(さようなら 頂門の一針)。


<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>

| 平井修一 | 21:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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