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米大使テロ:前代未聞の事態    古沢襄

■対応に追われる韓国政府


米国のリッパート駐韓大使に対する襲撃事件が起きた5日、韓国外交当局は対応に大わらわだった。大統領府(青瓦台)、外交部(省に相当)、ワシントンの韓国大使館はもちろん、中東を歴訪している朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の随行団も相次いで対策会議を開いた。


最友好国の大使がテロ被害に遭うという前代未聞の事態である上、シャーマン米国務次官の歴史問題に関する発言で韓米関係悪化が懸念されるさなかだったことから、緊張はさらに高まった。韓国政府当局者は「いろいろな面でデリケートな時期にこんな事件が起き、非常に当惑している」と話した。


■波紋の最小化に全力


事件が起きると、韓国の安豪栄(アン・ホヨン)駐米大使は直ちにダニエル・ラッセル米国務次官補(東アジア・太平洋担当) を訪ね、遺憾を表明した。


趙賢東(チョ・ヒョンドン)駐米公使もソン・キム国務次官補代理(日韓担当、兼北朝鮮政策特別代表)と会い、「今回の事件が不必要な形で政治的問題に発展しないことを望む」との考えを伝えた。


外交部当局者も米大使館のエドワード・ドン公使参事官に状況説明を行い、遺憾を表明した。朴大統領に随行している尹炳世(ユ・ビョンセ)外交部長官は同日、リッパート駐韓大使に直接電話をかけ、早期回復を願うと表明した。


米政府も衝撃を隠せなかった。国務省は事件発生から1時間半後に「暴力行為を強く糾弾する」という声明を発表した。外交筋は「米国は2012年にリビア・ベンガジで大使が襲撃され死亡したことのショックがまだ残っている。米国は外交官の安全に極めて敏感だ」と指摘した。


■「外交と無関係な事件」とは言うが…


韓国外交部当局者によると、韓米両国は同日、事件が韓米関係など外交問題とは関係がない「個別の事件」だという点で認識が一致した。政治問題化し、韓米同盟に否定的な影響を与えるのは望ましくないとの立場だ。


ジョン・ケリー米国務長官が同日、ツイッターで「常識を欠く攻撃だ」と事件を批判しながらも、「大使の手当てを行う韓国人に感謝する」と書いたのも、外交問題化を避けたいとする認識の表れとみられる。このため、米国側は事件の早期収拾を図る可能性が高い。
 

韓国外交部の趙太庸(チョ・テヨン)第1次官は「韓米同盟は今回の事件で揺らいだり傷ついたりするほど弱いものではない。今回の事件処理過程で、韓米関係をより強固なものにしたい」と述べた。韓国国防部は「突然の事件だが、現在実施中の(韓米合同軍事演習である)『キー・リゾルブ』と『フォールイーグル(トクスリ)』を計画通りに進める」と表明した。


しかし、外交使節の身辺保護が十分ではなかった外交的、道義的な責任は避けられないとみられる。外交部周辺からは「韓国は米国にかなりの『外交的な借り』をつくった」との分析も聞かれる。万一今回の事件の背後に何らかの勢力がいるとすれば、状況はさらに複雑化しかねない。


外交関係者の間では「当局間で関係修復ができても、一般の米国人の韓国に対するイメージが悪化しかねない」という懸念が示されている。


リッパート大使が血を流しながら車で搬送される様子は、CNNなどが臨時ニュースで全米に伝えた。外交筋は「6・25戦争(朝鮮戦争)当時に数万人の命をささげて戦った同盟国でこんなことが起きたのを見て、米国人は韓国にどんな感情を抱くか心配だ」と語った。(韓国・朝鮮日報)


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| 古澤襄 | 08:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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