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団派と上海派、宿命のライバルが地下で連携か    宮崎正広

■習近平の強引すぎる粛清に、両派が反発を強めている


春節(旧正月)前の2月13日、共産党中央紀律委員会(以下「中紀」と略)は「六虎」の失脚を発表した。これら六名は「重大な規律違反」につき拘束、取り調べが進行中とされ、多くが党籍剥奪処分となった。(周永康ら大物を「大虎」、中級は「中虎」と表現)。


全国政治協商会議副主任だった蘇栄が巨額の収賄容疑で、すでに14年六月に失脚したが、今回の中紀の発表では正式に「党籍剥奪」とされた。この蘇栄は「中虎」クラスだろう。


ほかの五人は、天津市政協会議副主任だった武長順。黒竜江省全人代副主席だった随凰富。河南省全人代副主任だった秦玉海。 山西省副省長だった社善学。そして江蘇省政協会議副主任だった斯?長。


とりわけ斯?長は、習近平が同省の書記時代に党の組織部長で、習直属の部下だったため「すわっ。太子党も粛清の対象か」と騒がれている。


太子党からいままで一人の犠牲もでていないので、バランスを取ったという見方もある。
 
その前日、『中国観察』が2017年の党執行部という予測記事を掲げ、「王岐山は退任、ネットでは新常務委員メンバーに驚きのリスト」と報じた。
 

これによれば、現在『反腐敗キャンペーンの』の主役である王岐山(政治局常務委員、中国共産党中央紀律委員会書記)はすでに2017年には70歳を越えるため次期党大会での引退を表明している。


中国共産党政治局常務委員は就任時点で67歳以下という不文律があり、こうなると現行7人のうち、習近平総書記、李克強首相以外の5人は年齢制限で退任する。


となれば誰が新たな常務委員となるのか?


『僑報』は胡春華、孫政才、汪洋という団派のライジングスターの三人に加え、「習の側近中の側近」とされる王滬寧と栗戦書の二人を加えた観測気球をあげた。


 ▼習近平の軍師ふたり


王は習の外交に同行し、演説草稿も起草するので「中国のキッシンジャー」と言われる学者タイプ。


栗は習が陝西省に下放時代の友人で団派でもあるが、中央弁公室主任に抜擢された。同職は「大統領首席補佐官」に匹敵する重要ポストで、要するに、この王と栗が習近平の「軍師」とも言われている。


注目点は団派の最有力政治家である李源朝(国家副主席)が入っていないことである。李源潮は息子のスキャンダルが習近平サイドから意図的にリークされ、苦境に立っていると噂される。

 
いずれにしても失脚対象が上海派から令計画の失脚で団派へと広がり、そして今回は習近平の部下にまで査問対象の範囲が伸びたことは、バランスを取るためだろうが、舞台裏では密かに団派と上海派の連合して「反習近平」連合の策動が進んでいるとされ、反腐敗キャンペーンも、別の局面にさしかかった。


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| 宮崎正弘 | 11:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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