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2015年政治5大予想、ブッシュ対クリントン大統領選に道筋    古澤襄
■外交タカ派のヒラリー・クリントンが民主党候補として出馬

ロイターはコラムでBill Schneider氏の論評が面白い。民主党候補としてヒラリー・クリントンが出馬しなければ、バイデン副大統領では共和党候補に敗北すると占った。だからヒラリーは出馬するという三段論法。

だがヒラリーは民主党予備選で左派の攻撃に遭うと予測する。

進歩主義者らの多くは、外交政策における彼女のタカ派的姿勢と、内政における中道路線に疑いの目を向けている。いずれにせよ進歩主義の仮面をかぶったオバマとは違ったヒラリーには、民主党の予備選挙では左派から攻撃の火の手があがるが、だれがヒラリーに戦いに挑んでも敗れ去りそうだとつれない。

[16日 ロイター]スコットランドの独立問題などで揺れた2014年の欧米政界。米国で11月に行われた中間選挙では、共和党が上院で過半数議席を確保、下院も過半数を維持する大勝利を収めた。次期米大統領選へ向けた動きなど、2015年の欧米政治の5大予想を挙げてみた。

(1)オバマ政権下でついにプチ好景気到来

2008年の金融危機直後にオバマ大統領が就任して以来、米国人は好景気の到来を待ちわびてきた。早い話が、レーガン元大統領は1980年代の不況時に就任したが、彼の2期目に米国経済は持ち直した(米国の夜明け)。クリントン元大統領が就任したのは1992年の景気下降期だったが、彼の2期目には景気が力強く回復した(後にドットコム・バブルと呼ばれるドットコム景気)。オバマ大統領は2期目に入って随分と経つが、好景気の訪れはまだだろうか。

いや、好景気はついに始まりつつある。景気が持ち直しているように見えるだけではなく、実質賃金が上昇に転じている。財政刺激策の欠如が景気回復の足を引っ張る中、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策が景気のけん引役を一手に担ってきた。原油価格の下落も追い風だ(株価には悪影響を及ぼしているが)。

(2)米欧で右も左もポピュリズムが台頭

米上下両院は歳出関連法案を可決し、政府機関の閉鎖は回避された。しかし11日の下院では民主党内でオバマ大統領に造反する議員が出た。彼らを動かしたのはポピュリズムだ。法案にはウォール街の高リスク取引に対する規制の一部緩和が盛り込まれている。

下院共和党議員の約3分の1も党指導者に造反して反対票を投じた。彼らを動かしたのもまた、ポピュリズムだ。過激な保守派運動「ティーパーティー(茶会)」の共和党議員らは、法案によって富裕層の政治献金上限が引き上げられることを嫌がった。共和党の牙城であるウォール街(またしても)の影響力が強まり過ぎ、ティーパーティーの目指す改革が潰されることを恐れたのだ。

欧州では体制反対のポピュリスト運動が政治秩序を揺るがそうとしている。英国の欧州連合(EU)離脱を唱える英国独立党、フランスの国民戦線、西欧のイスラム化に反対するドイツのPegida運動、スペインの新政党Podemos、スウェーデンの民主党などだ。いずれも移民や少数民族に対する大衆の反感をくみ上げている。

なぜこのような現象が起こっているのか。欧州の金融エリートが、国家債務を減らせば景気は回復するという非現実的な理論に基づき、緊縮財政という間違った体制を各国に押し付けたからだ。もたらされたのは終わりのない景気後退だ。そして湧き上がったポピュリストの怒りはアウトサイダーへと向けられた。

(3)オバマ大統領の支持率がわずかながら上昇

オバマ大統領の支持率は現在の40%台前半から50%近くまで上昇しそうだ。米国は極端に二極化しているため、それ以上の上昇は難しい。大統領の支持層と反対層は、いずれもかなり固定している。クリントン元大統領が弾劾裁判中に獲得した60%超の支持率を得ることはなさそうだし、イラク戦争中とハリケーン「カトリーナ」襲来時のジョージ・W・ブッシュ元大統領のように、30%台前半まで落ちることも考えにくい。

(4)ヒラリー・クリントン氏が2016年大統領選の民主党候補として出馬

クリントン氏は出馬するしかない。しなければ、民主党はバイデン副大統領を候補に選ぶことになり、彼では共和党に負ける。

クリントン氏は何年も前から国民に顔を知られており、独自のブランドイメージを確立している。彼女は今回、選挙戦終盤まで待たずとも早い段階から女性大統領という「ガラスの天井」を破り始めるだろう。

米国初の女性大統領を選ぶことが彼女のメッセージの中心に据えられ、それは興奮を呼び起こしそうだ。彼女は副大統領候補に中南米系の人物を選ぶことにより、その興奮をさらにかき立てるだろう。最も有力なのは前サンアントニオ市長で現住宅都市開発長官のフリアン・カストロ氏だ。

しかしクリントン氏は民主党予備選で左派の攻撃に遭う。進歩主義者らの多くは、外交政策における彼女のタカ派的姿勢と、内政における中道路線(ポピュリストが忌み嫌うウォール街に近すぎる)に疑いの目を向けている。だれが左派を象徴する対立候補に立つかはまだ定かでないが、エリザベス・ウォーレン上院議員ではないだろう。いずれにせよ、だれかがクリントン氏との戦いに挑み、敗れ去りそうだ。

(5)ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が共和党大統領候補に

本流の共和党員らは既に多額の献金でブッシュ氏を支えようと待ち構えている。彼らはティーパーティーの影響から共和党を救うためにブッシュ氏を必要としている。ブッシュ氏は来年末、共和党の筆頭候補に選ばれているだろうが、2位との差はわずかだろう。共和党予備選では、残りの票がさまざまな保守派から出馬する候補者5、6人に分散されることになりそうだ。

対立候補者の間で票が割れることが幸いし、ブッシュ氏は共和党候補に選出される可能性が最も高い。

かくして2016年の大統領選は、再びブッシュ対クリントンの戦いになる。米国民が政治に辟易するのも無理はない。

*著者ビル・シュナイダーは第一線で活躍する政治アナリストで、ジョージ・メイソン大学で公共政策学の教授を務める。(ロイター・コラム)

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