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力で南シナ海を支配する中国 集団的自衛権行使で国防強化を    桜井よしこ
国際紛争に関わるのは最大限避けたいというオバマ米大統領の姿勢が顕著になるにつれ、力による国際秩序の現状変更が加速されている。ロシアのクリミア半島併合は無論、南シナ海の中国支配は取り返しのつかない次元に近づいている。

台湾の情報機関は10月15日、中国による南沙諸島での5つの岩礁の埋め立てを発表した。ところが中国側は17日、5つどころか、「中国が支配する7つの岩礁のうち、6つで人工島建設が進行中」と発表した(「読売新聞」10月23日朝刊)。


その一つがベトナムも領有権を主張する永暑(ファイアリークロス)礁である。同礁の埋め立てを中国は今年6月ごろに開始、面積はすでに南沙諸島の中で最大規模の0.9平方キロメートルに達し、なお工事は続行中だ。「産経新聞」が伝えるところでは同礁周辺は水深が浅いため、面積はさらに2倍程度に拡充されるとみられている。

同礁には中国人民解放軍の海軍陸戦隊(海兵隊)200人が駐屯し、ヘリパッドや大型艦船用の埠頭も完成済みだ。今後、滑走路の建設と対空ミサイルの配備が進むと専門家はみる。

同礁領有権を一貫して主張してきたベトナムを無視して、中国は軍事拠点を築き続ける。中国のベトナムに対する姿勢はまるで属国扱いだ。永暑礁埋め立てを着々と進める一方で、習近平国家主席は8月27日、訪中したベトナム共産党のレ・ホン・アイン党書記局常務と、両国が国防、経済などで協力関係を強め、争いを複雑にしたり拡大する行動は控えると合意した。

その直後、中国はベトナムが領有権を主張する南沙諸島に中国人の団体観光客を送り込んだ。実効支配を見せつけるための挑戦的行動である。

南シナ海問題の複雑化や拡大化を控えると合意した直後の背信に、ベトナム外務省は激しく反発した。そしていま、永暑礁の海軍基地化である。

他にもまだある。

約40年前にベトナムから奪った西沙諸島の永興(ウッディー)島で中国はこの10月、軍事用滑走路も完成させたのだ。同島は中国が2012年に一方的に設立した海南省三沙市の核を成す島であり、南シナ海を統括する人民政府も置かれている。

完成した滑走路は極めて厚く、強固なコンクリートが使用されている。あらゆる軍用機の離着陸が可能だ。

南シナ海北部の西沙諸島、南部の南沙諸島の双方に頑強な軍事基地を完成させ、中沙諸島には2年半以上も実効支配を続けるスカボロー礁がある。加えて中国側が先に発表した別の5つないし6つの岩礁を島にして、レーダーを設置すれば、中国軍は容易に南シナ海全空域を監視できる。

制空権の確立は制海権の確立に通ずるというのが軍事の常識である。南シナ海はますます中国の海になりつつあるのだ。中国が言葉で何を言おうとも、これまでは南シナ海全体を監視する能力は中国にはないとされてきたが、状況が一変する可能性が高い。

東シナ海に防空識別圏を設けたとき、中国は同空域を飛行する場合、事前に届け出よと要求した。あたかも東シナ海上空は全て中国の領空であるかのような主張である。南シナ海に防空識別圏を設ける場合、同様の主張を彼らはするだろう。米国や日本と比べてはるかに弱小の東南アジア諸国に強い圧力が加わる結果となるだろう。

今年5月、シンガポールのアジア安全保障会議で、中国の軍人が「中国は2000年前から南シナ海を領有している」と演説した。およそ全てが定かでない2000年前にさかのぼって権利を主張するその非常識に全聴衆があきれたが、それが中国である。力で取れるものは全て取る国なのだ。日本はその点をしっかり見詰めて、集団的自衛権を行使し、国防体制を固めなければならないのは明らかだろう。(週刊ダイヤモンド)

杜父魚文庫
| 桜井よしこ | 14:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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