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中国共産党の日本叩きは自損行為    古森義久
中国の日本憎悪キャンペーンについての報告を続けます。今回が最終です。

<見境なく日本を叩く中国、今度は日本人戦犯の“告白”を公開欧米メディアは「醜い反日キャンペーン」と報道>

中国指導部は、東シナ海の島(尖閣諸島)についての日本の対中抗議を自国内のナショナリズム高揚に使い、日本側が過去の戦争での罪悪を認めず、安倍首相の靖国神社参拝が示すように軍国主義を復活させようとしていると、中国国民一般に向けて宣伝している。

また同記事は、中国の「この種の醜い反日キャンペーン」の極端な実例として、中国共産党系週刊誌「重慶青年報」が7月上旬、「日本がまた戦争を望 んでいる」と断じた長文記事を取り上げ、批判的に伝えた。

この記事は広島や長崎に原爆投下を示すキノコ雲のイラスト図を描いており、日本でも報道された。 日本政府はこの記事について中国政府に正式に抗議したが、中国側は日本の抗議を「くだらない」と退けた。

さらに同記事は、以下のように伝える。

・中国の一般向けのインターネット論壇では、「日本はかつて軍事力を背景に中国を威嚇し、屈服させようとした。だから中国はいまやその復讐を果たさ なければならない」とか、「『中国の夢』というのは、日本が地震など激しい天災に襲われ、壊滅的な被害を受けて、日本人の大多数が死んでしまい、もう復興 はできないというところまで落ち込むことだ」というような主張が多くなってきた。

・中国系のある米国人学者は、中国政府がこの時点で日本軍の戦犯の古い記録をあえて持ち出してきた理由として、「中国共産党の一党独裁統治を半永久 的に正当化することが目的であり、そのためには日本がなお軍事的に危険だということの強調が欠かせなくなる」からだと主張する。

・別の米国人識者であるポール・ハンル氏(米中共同のシンタンクの中国駐在研究員)は、「日本を叩き、中国内部での日本嫌いの感情を煽ることで、中国側のナショナリズムと日本人憎悪が激しくなると、中国指導部にとっても対日関係の冷静な運営は難しくなる」と見ている。

同記事は「ただしナショナリズム高揚は危険なトラの背に乗るようなものだ」と強調し、「多数の識者たちが、激しいナショナリズムの感情は中国政府自体への非難にもなり得る可能性を指摘している」と結んでいた。

日本側としても、欧米メディアの中にはこうした冷静な見方が存在することは知っておくべきだろう。

杜父魚文庫
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