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リーダーシップ問われる朴大統領の危機    古澤襄
■評論家・洪ヒョン氏が指摘

韓国の朴槿恵(パククネ)大統領のレームダックを思わせる表現がメディアに登場してきた。大統領中心制で大統領が任期末にレームダックになるのは自然なことだが、任期が3分の1もたっていない時点でのレームダック説は前代未聞だ。

世論調査の支持率なら、今も40%台を維持しており、与党セヌリ党も補欠選挙に勝ち、国会の過半数を維持した。なのになぜ、レームダックの話が消えないのか?

表向きには度重なる人事の失敗、特に総理候補指名の連続した挫折と旅客船沈没事件などで浮き彫りになった政府の無能ぶりのためといわれるが、実情はそう単純でない。権力構造に内在する脆弱(ぜいじゃく)性と矛盾を野党はもちろん、南北の左翼に突かれた結果だ。結論的には大統領のリーダーシップが原因だというしかないが、内容を見れば、非常に複雑で、韓国政治の総体的な異常状態ともいえる。

いま韓国では、人事聴聞会や国政調査権などを持つ国会の権限が、実質的に大統領の権力を凌駕(りょうが)している。国会が大統領より強力であれば、もはや大統領中心制とは言い難い。この国会が朴大統領を徹底的に牽制(けんせい)しているのだ。

それは、重要案件は60%以上の賛成を規定した国会法のためで、野党が反対すれば、国政はまひする。内閣制なら、国会を解散し総選挙をすればよいが、(韓国では)改憲なしでは不可能だ。

野党は当初から、親北勢力などと組んで、先の大統領選挙結果を承服しなかった。そして、海難事故などあらゆることを政権退陣闘争の材料にしてきたのである。

問題は大統領が状況を客観的に把握していないことだ。それに、メディアを味方に付けていない。朴大統領には強固な支持層があるといわれてきたが、そもそも、朴大統領への支持・期待・好感は、詰まるところ「親の七光」によるものだ。

そのため、朴大統領はポピュリズムに頼り、政策路線は保守右派とはいえない。福祉拡大や世宗市建設がその典型だ。世宗市は、(左派政権の)盧武鉉(ノムヒョン)元大統領が「支配階層の交代のため首都を移転する」と言い放った違憲的発想だった。朴大統領は北側の核ミサイル実戦配備への備えや韓米同盟の強化よりも、親中反日やポピュリズムの福祉拡大にこだわる。過度な「反日」に国民は疲労感を覚えている。

国家の安全保障と憲法守護、そして戦時最高司令官としての責務への自覚が感じられない。大統領としての法治の回復と国家正常化の努力を怠り、選挙に臨む政治家のように行動する。そして、先の大統領選挙結果に承服しない従北勢力や野党の攻勢に結果的に屈服、迎合し、自分に投票した支持層を裏切った。

こうした朴大統領に失望した保守右派が見切りをつけたのが、早期レームダック説の根源だ。


もともと、保守右派は、極左親北政権の執権を阻止するため彼女に投票しただけ。保守層が支持を撤回すれば、朴大統領の政治基盤は崩れ、動力を失った船のように難破の危機に直面する。大衆迎合的なセヌリ党は果たして亡国のポピュリズム扇動と闘うだろうか。朴大統領が権威とリーダーシップを保ちながら任期を全うする唯一の道は、国家安保と自由民主体制を守るために命をかけることだ。そうすれば、背を向けた保守右派が大統領を助けるだろう。(産経)

【プロフィル】洪●(ホン・ヒョン) 1948年、韓国・ソウル出身。韓国陸軍士官学校卒。国防省を経て外務省へ、安保関連業務に携わる。駐日韓国大使館1等書記官、参事官、公使として3度の日本駐在を経験。退官後は、早稲田大学客員研究員を経て現在、評論家。統一日報顧問。訳書に『蜃気楼(しんきろう)か?中国経済』など。●=火火の下にわかんむりと火

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